歴史があり全国的にも有名な神社には、かつて武将たちが戦勝祈願で奉納した甲冑が残っているみたいです。尾山神社には前田利家の鎧冑が宝物としてあります。

近所の神社は・・・無いです。

日経紙の文化面にある「日本甲冑の美 十選」という記事を甲冑研究家の石田さんという方が書いています。先月の記事ですが紹介させてもらいます。

「赤糸威鎧(あかいとおどしよろい)」平安時代後期、武蔵御嶽神社

~本甲冑で特筆すべきは、日本古来の染織技術の優秀さである。明治時代、威毛をドイツ製の化学染料で補修したが、100年以上を経た今日、その化学染料で染めた部分ははっきりと退色している。一方、茜草(あかね)で染めた部分は約1000年の時を経た今日でも当時の輝きを失わず、その差は歴然としている。

日本人は色彩感覚が優れた民族で、昔は赤といっても見た目の違いから、

茜草の根で染めたものを「赤」

紅花で染めたものは「紅」

そして茜草と紫草で染めたものは「緋(ひ)」と区別して呼称していたという。

前回紹介した山上八郎博士http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8A%E5%85%AB%E9%83%8Eは、それらを全部「赤」一つに統一して指定した文化庁の色彩の呼称に苦言を呈した。本甲冑の「赤」には、色あせさせてはならない民族の誇りがある。(平成23年6月20日)

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戦国期の甲冑にくらべて優美な気がします。戦国期の当世具足は実用的。それでも西洋の全身を覆う鎧冑よりは優美だなと・・・。

筆者は、文中にあるように「民族の誇り」・・とまでは言えませんが、自慢できる金沢、住みたくなる地元、崎浦の伝統は引き継いでいきたい・・・と思っています。

 「七夕」もそうかな?。