月別アーカイブ: 2012年2月
あるれっきーの
2012年2月14日 ブログ
日本経済新聞「母と子 父と子 十選」 最終回
セザンヌ 「マルディ・グラ」
タイトルのマルディ・グラとはキリスト教のお祭りのようです。コスプレしてパレードにでも参加するのでしょう。
赤と黒の菱形模様の衣装を身に着けた、ずる賢い道化アルルカンに扮しているのは、作者の一人息子らしい。顔付きがイビツ・・・性格悪そう。
それに優しい顔で従うのが彼の友人。
親子の姿ではないですが、父像を投影した姿が友人扮するピエロなのか?。
明るい画風の印象がある作者ですが、この絵は何となく陰鬱さが感じられます。
親子の葛藤みたいなものがあったのでしょうか・・・。
こっちは楽しそうな「アルルカンとピエロ」アンドレ・ドラン
~をもらっといてやる!。
2012年2月13日 ブログ
受賞会見が何かと話題を呼んだ、田中慎弥氏の第146回芥川賞受賞作品「共喰い」を読む。
作品の舞台は昭和63年の下関?の辺り。
バブル景気真っ盛りの時代背景なのですが、主人公や登場人物が居住する地域はまったくその恩恵や影響が現われている気配がない。
昭和30年~40年代の雰囲気が感じられます。時代に取り残された地方の小さなまちでの出来事。
「芥川賞」受賞というと高尚な文学作品のイメージでしたが、R18指定のような内容と複雑な人間関係が登場し、読後はスッキリしない何かが胸に引っかかった感じが・・・。
読み易い文章だとは思いますが、人間の業がリアルに描かれているためかチョット疲れる・・・。
でも、これだけ赤裸々に描ける作者は人間が正直な方だと思います。
続けて同受賞、円城 塔氏の「道化師の蝶」にかかっています。
これはファンタジーなのか~とても摩訶不思議な世界観で描かれています。まだ途中ですが「共喰い」とは正反対の内容に、少し間を開けて読めばよかったな~と思ったり。
ほぼ一年前にも受賞作品である「きことわ」と「苦役列車」を読みましたが、こちらも作者の生い立ちと作品内容が正反対でした。
このアンバランスが話題を呼んで今まで興味を示さなかった、おあんサンのような読者が少しでも増えるのだらうか?。
これも販売テクニックか~。
こんなコトってありませんか?
2012年2月12日 ブログ
今朝は久しぶりに除雪作業をしなかったのでゆっくりできました。
でも・・・窓から外を見ると降ってるんだけど・・・。あんまり積もりませんように!。
さて、先週末に某金融機関の新年会へ参加し、その後は数人で繁華街に長々~と滞在。
そこで、これまた久しぶりに禁断の味、深夜のラーメンを食べてしまった~。(イケナイとは知りつつ・・・。)
でも、味は・・・濃かった。もうここでは食べることはないでしょう。(Aさん、ご馳走になったのに申し訳ありません。)
それなのに、その昼は無性にラーメンが食べたくなり某店でリベンジ?。
そして、控えればいいのに昨日の昼もまた無性に食べたくなり他店で、またラーメン。
わかっちゃいるけどやめられない・・・カロリーオーバー!。でも、このように、何故かラーメンを求めています。
禁断の深夜ラーメンで、満足を追い求める”食い気スウィッチ”が入ってしまったか。
さて・・・本日はどうなるのでしょう。
一年ぶりに買った雑誌
2012年2月11日 ブログ
第146回芥川賞の受賞会見で何かと話題になった田中慎弥氏の「共喰い」と、同受賞の「道化師の蝶」が載っていてお得感がある文藝春秋3月号。
会見が面白く?興味を持ったので読んでみます。
その前に「日本の自殺」という物騒なタイトルの記事があったので先に読む・・・。
1975年と37年前に書かれた文書ですが、現在を予言しているような内容です。
「ローマ帝国滅亡との類似(パンとサーカス)」「情報の洪水が人間を劣化させる」「豊かさの代償」「現代文明がもたらす幼稚化」「デマによる集団ヒステリー」・・・と、インパクトある見出しが満載。
~映像・音声・活字などによる間接体験の比率が高まるとともに、濃い内容の直接体験の比率が次第に低下し、こうしたことの結果、青少年は希薄な「ごっこの世界」の中で、深い感動を伴う経験に飢え「しらけて」くる~
何だか、全てが分かったような気になるネット社会を先読みしているような気がします。
でも当時と違い、情報発信は容易にできるので思考能力や創造性は保たれているかな?。
簡単に何でも発信してしまうこともあるか・・・。
スローリーディング
2012年2月9日 ブログ
ほぼ2ヶ月毎にある読書会に参加。
今回はこの2冊です・・・が「銀の匙」は1/4程しか読んでいない・・・。
文庫本(銀の匙)を3年かけて読み込んでいく授業(スローリーディング)について書かれた書籍です。
確かに進むスピードはスローですが、中身は実際に行うとかなり過酷かも?。
寄り道し、書かれた内容を追体験しながら読み進める~文字にすると、平易な感じですが~。
内容を200字ジャストでまとめる。(最後の句点”。”が丁度200字目になるようにまとめる。)
百人一首の歌が出てくれば全部憶えて、歌人についても調べる。
凧揚げをする場面では、実際に凧をつくり揚げてみる、等々・・・。
(課題が出来なかったら出来るまで、居残り&宿題・・・とは書いては無かったですが、実際はそう。)
今ならばネットで調べものはできますが、かつては様々な文献を当たる必要があったハズ。
自分で調べながら、記憶し、組立て、見直し、また組立て・・・と会社業務のようなことを中学生達が行っているのでした。
大抵の日本人は、頭の中で考える際は日本語で考えると思います。
国語力を鍛える(語彙を多く憶える、文書を書く、読み取る・・・)と結果、入試対策にもなるし、社会人になっても役に立つ、ということらしい。
詰め込み教育はいかん!という意見もあったようですが、やはり詰め込まないと考えられない、ということでしょう。
今から詰め込めるかな~?(自分) 遅いか・・・。
ブランド?
2012年2月8日 ブログ
本日(2月8日)の新聞コラム「中日春秋」。
「製品は工場で生産されるが、ブランドは人の頭と心の中でつくられる」
~ブランド!ブランド!ブランド!~ダリル・トラヴィス
この著書は読んでいないので、想像しながら書いてみます。
商品やサービスに様々なブランドがあります。
CMや広告で見たことのあるブランドを選ぶ。
価格差があっても信頼のあるブランドを選ぶ。
品質が同等で同価格なら馴染みのブランドを選ぶ。
△△さんが使ったり、持っているブランドを選ぶ。等々・・・。
ブランドとは高級品のことではなく、信頼・信用の証です。
自らを省みて、「パレット」はブランドとして認知されているか?
そして、そこで働くワレワレはどうかな・・・?と。
~ストラディバリウスが宝なのは、それがストラディバリウスだからだ。~
身体の中から熱く!なった?
2012年2月4日 ブログ
立春ですが積雪は多いし気温も低い・・・。
除雪で冷えた身体を温めよう!。
ということで、めん処「あかさか」の天ぷら鍋焼きうどんを食す。
七味唐辛子をいつもより多めに投入!。
イタダキマス!。
ヤッと温まってきました~。午後から眠くならないようにしなければ・・・。
寒い時は、鍋うどんに限ります。
でも、大雪の峠は越えたといいますが、一体いつまで降るのだらう。
昨日に続き、融雪井戸の水位が下がったらしく一部で融雪装置が動きませんでした。
ご迷惑をおかけしています・・・。
ロートレック
2012年2月3日 ブログ
「母と子 父と子 十選」
ロートレック「朝食をとるロートレック伯爵夫人」
ここで紹介されている絵は、全て初見のモノばかり。
画家名だけ知っていて、キャバレーの踊り子たちを描いたポスター・フレンチカンカン・ムーランルージュといった華やかな題材が多いなァ~くらいの知識しかありませんでした。
ハンディを持ちながら絵を描き続け、若くして鬼籍に入ったとは・・・。
朝の光に包まれた、とても穏やかな表情の母像。
盛り場とはかけ離れた、とても静寂で穏やかな光景です。
・・・穏やかな中にも、憂いのようなものを感じるのは子供のことを心配しているからか?。
でも、描いているのはその子供です。
絵を見て直に感じること、描かれた背景、作家の背景を知って改めて感じること・・・があります。
絵画のことは全く分かりませんが、いろいろと感じたり、背景を知ることは楽しい。
知(痴)的好奇心?なんてねェ~。
ひなまぬるいヤツ・・・
2012年2月2日 ブログ
マネ「アトリエの昼食」
日本経済新聞 「母と子 父と子 十選」~
中央のおあんサンは実在の人物で、絵の作家であるモネの秘密の子供だという・・・。
人物関係の背景はヤヤコシイ。
絵に描かれているのは、レストランの給仕と、タマタマ居合わせた赤の他人と思われますが・・・。
でも、テーブルに腰かけていますね、フテブテしい態度だ。
両脇の人物は、おあんサンの両親や関係者ではないようですが、両者とも何処となく憂いを含んだ表情を感じます。
呆れ返っているのかな?。
それとも両親の代弁者(仮の姿)なのか。
キッチリとした身だしなみなので、大事な用事で何処かへ出かける前なのか?。
女性「シッカリしまっしっ!。」
男性「マァ、気張ってこいや・・・。」
おあんサン「・・・はァ・・・・。」
ひなまぬるいな~。
でも、なんか他人事とは思えなかったりして~。
如月 朔日
2012年2月1日 ブログ
2月の始まりです。今月も元気に邁進!。
さて、このような絵の見方もあるのですね~。
日本経済新聞 「母と子 父と子 十選」
シモーネ・マルティーニ「受胎告知」
有名な宗教画の題材で天使ガブリエルから祝福を受ける聖母マリアが描かれていますが、その聖母が困惑顔だというのです。
確かに子供がイヤイヤをしながら「えー!ヤダぁー。」って言っている感じに見えます。
画家の意図は分かりませんが、とても人間らしい姿かな。
また、同画家の作品で「聖家族」。
これも、ありふれた親子の会話が思い浮かびます。
父ヨセフ「ワリャ、どこ行っとてん!おらんがになって、ダイバラやってんしな。カアカなスッゲェがにオロタエとってんゾ!」
少年イエス「な~んジャマナイわいや~。あんまカモナまいや。ダンないわいや!。」
こんな会話が交わされているような・・・・。
神々しい宗教画なんですけど、親しみが感じられます。