最近はSFを読んでいます。

「火星年代記」レイ・ブラッドベリ読了。

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「華氏451度」に引き続き、なかなか印象に残るSFでした。焚書の内容もあったし。

火星を舞台にした物語(短編)が30年分に亘り、描かれています。

宇宙戦争的なドンパチは無いのですが、不思議な火星人と地球人との出会い・コミュニケーションが続きます。

このSFが描かれた当時(1949年)の火星は今よりずっと身近で、すぐ隣の惑星!という感じだったのでしょうね。

薄いが地球上の生物が住める空気があり、地球と似た環境という設定です。火星人がいるという設定も!。

物事が分かってくると、対応が妙に現実的になり~、火星まで行くのにお金がいくらかかるとか~、移動手段は~とか、実は住むには大変な自然環境だとか・・・、物語の根幹から否定しなくてはいけなくなる。

 

火星を舞台にしているので空想科学小説ですが、登場する人間模様の描き方が・・・時には切なくなります。

また、未来の科学技術の明るさと、核兵器への批判が散りばめられて、当時は現在より核エネルギーを恐れていたのでは?と感じました。

現在の方が知識も経験もあるハズなのに・・・。