夏と水は、とても関連が深い。

涼を求めて、海・プール・川・・・。

日本は水資源がとても豊富です。

ところが、世界中を見渡すと地球上に存在する水のうち、そのまま飲める水は全体の0.008%。

飲料水として使える水の90%は地下水で、そのうちの70%は氷河に閉じ込められていて、処理せずに飲める水は1%に満たない。

国連等の統計によれば、世界人口の3分の1は慢性的な水不足地域に暮らしているという・・・。

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国際政治経済学者の浜田和幸氏が書いています。

20年以内に、地球規模で淡水が不足し、農業生産が深刻な被害を受けることは避けられない。これはアメリカとインドで生産している穀物全てが失われるに等しいほどの食糧不足が発生するという意味である・・・。

 

今年、アメリカの穀倉地帯では60年ぶりという大規模の旱魃が発生しているというし、ロシアでも同様の被害があるようです。

 

また、水は石油以上に人類の生存や生産活動に欠かすことができないものである。

原油から石油1バレル(約160㍑)を生産するには、1,800ガロン(約6,857㍑)の水が必要。

温暖化対策として注目される、エタノールを1㍑製造するためには4,000㍑の水が必要。

同じく、バイオディーゼルを1㍑生産するにも900㍑の水が必要。

 

世界最大の人口を擁する中国は急成長の負の側面が顕在化し、水不足と水源地の汚染で国家の基盤が揺らぎ始めている。主要600都市のうち半分以上の360都市において、深刻な水不足が日常化しているという。

中国の環境保護省は「中国の水が養うことが出来る、最適の人口は6億5000万人である。」と言っているのに、中国の人口は13億を超えたと言われている。

国民の半分以上が、十分な水が得られない環境に置かれていることに・・・。

 

中国で深刻な水不足や農産物不足が発生すれば、世界的なダメージを被ることになってしまう。

 

何とも恐ろしい予想が書かれています。

水が豊富できれいな日本。

その中でも有数の、水がキレイで美味しい北陸・金沢にいると、なかなか実感できませんが、水危機は目前に迫っているということを、猛暑が続く中、知ってしまった・・・。

水・・・大事にしましょう。