「この甲斐性なし!と言われるとツラい 日本語は悪態・罵倒語が面白い」長野伸江 著 読了。

 

序章  バカヤロー!

第一章 ブスとババアと淫乱と~女をののしる ブス・ババア・大根足・淫乱

第二章 弱くてくさいは甲斐性なし~男をののしる 弱い・ふぐりなし・甲斐性なし・くさい

第三章 犬は畜生、猫は泥棒~動物の悪態 犬畜生・泥棒猫・豚野郎・オオカミ少年

第四章 鼻くそほじって、クソ食らえ~排泄物で嗤う 屁のような・小便たれ・鼻くそ・クソ食らえ

と、まァ~子どもの頃から今に至るまでに、間違いなく何回も口にしたことのあるような悪口を、文献や歴史を紐解きながら解説していく内容です。

 

悪口もこの本のように解説されると、なかなか奥が深い・・・。

キタナイ言葉ばかりなんだが、由来が分かると悪口に思えなくなる。

例えば~ 

身体が大きく武具が身に着けられないため、素肌で出陣した猛者が最上義光の配下にいたという。

その名は「裸武太之助(はだかぶたのすけ)」。

ブタとは言っているがバカにしているのではなく、武勇を最上義光に認められて付けられた名前。

こんなユーモアが当時からあったという驚き。

 

悪口、再発見!。

CIMG6368.JPG

読み終えてから、著者は女性と知りました。

本書の内容から、テッキリ男性だと思っていたのだが・・・。