本年初の読了~といっても、昨年末から読んでいたんですけど。

「母なる海から日本を読み解く」 佐藤優

CIMG6892.JPG

~地球は球体である。それならば、その上のどの任意の点も「世界の中心」のはずだ。

これまで私が世界を見る時は、常に東京、ワシントン、モスクワなどの主要国の首都が世界の中心になっていた。

いまここで見方を変えて、久米島の新垣の杜を「世界の中心」として見ると、歴史はどのように見えるであろうかという好奇心からこの本を書き始めた。~

 

ソヴィエト連邦の崩壊~北方四島~沖縄~久米島と話の舞台は移り、あとがきで竹島・尖閣諸島と直近の日本と隣国との領土問題へとつながっていきます。

著者の母方は久米島出身。

久米島って?・・・場所が分からなかったけど、沖縄本島から100キロ離れたところなんですね。

現在は沖縄県の一部ですが、かつては琉球王国にも属しない独立国だったらしい。

沖縄自体も明治維新までは独立国の歴史があります。

独立国・・・というより周辺の国々間を上手く立ち回っていたようです。

 

著者は、以前、北方四島を巡る日本と旧ソ連~ロシア間のインテリジェンスの世界に身を置きました。

インテリジェンスという言葉もさることながら、冷静なモノゴトの見方や分析がカッコイイと思い、好きな・・・というか、興味のある人です。

久米島の歴史が中心ではありましたが、沖縄・日本・中国・韓国・ロシア・アメリカ・・・と、現代アジアに関わる各国の思惑が垣間見えたり・・・。

一瞬、佐藤主任分析官になったようなカン違いをしている自分がいた・・・。

 

久米島を訪れてみたくなりました。(かなり遠いが・・・。)