100語でわかるガストロノミ~グランシェフたちの料理にかける情熱~読了。

フランス料理界の重鎮100人に自由に書いてもらったというエッセイ集的な本です。

ガストロノミ.JPG

この本で初めて知った”GASTRONOMIE ガストロノミ”とは、美味しく食事するために必要なすべての学問のことか?。

調理法から生物学・化学・物理・歴史・芸術等々、まさに食べるために、生きるために必要な総べて!。

もっとも、この200ページ足らずの新書版で、それらを網羅できるハズもなく・・・、この本はグルメ的な見方で読みました。

 

なんとも、人間とは食べることに貪欲な生き物。

イノシシの頭 HURE、カエル GRENOUILLES、仔牛の頭 TÊTE DE VEAU・・・・。

ジビエや内臓系が苦手なもので、その調理法について書かれ箇所は感じの良いものではナカッタです。

 

食材についての記述が多かったのですが、こんなのも~。

シェフ CHEF (主要部のコピペ・・・)

「人は、シェフに生まれるのではない。シェフになるのだ。」

シェフは、センスと責任にあふれた肩書きである。~

~シェフはつねに「なぜ?」という疑問を抱かなければならない。

~シェフであることは、日々ベストを尽くしその誓いを守ることである。

~シェフは、最も味の良い、旬の最良の食材を選ぶ目を持たねばならない。食材やそれを届けてくれる人たちを敬う気持ちがなければ、料理をすることなどできないであろう。

~シェフは、スーシェフシェフ・ドゥ・パルティコミと協力し合うが、規範であることに変わりはなく、自身の持てる技量を伝えること、共有すること、委任する義務を見失ってはならない。

~客がなければ、シェフは存在することができない。

自分のために料理するのではなく、人が楽しいひと時を過ごせるように料理をするのである。

客の声に耳を傾け、客の要望を先取りし、時にはあっと言わせたり、ほっとさせたりするのがシェフとしての務めである。

われわれは、幸いにも人びとに感動をもたらすことや、幸せの販売人になることができる。

店のテーブルで過ごす時間がたとえ束の間であったとしても、客にとって忘れられない思い出になる。

ジョエル・ロブション

 

料理界の重鎮が語るとやはり重みがあります。サービス業の金言です。

 

少しはガストロノミを味わえたか??。

それにしても、ガストロノミって美食やグルメを感じさせない(少々オドロオドロシイ)言葉だな~と思う。