「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」

ウンベルト・エーコ  ジャン=クロード・カリエール   工藤妙子 訳

薦められて読み出すものの~400ページ超に手こずる。

インキュナビラと呼ばれる15世紀に印刷された書籍を収集する等、書物が大好きで造詣が深いエキスパート同士の対談をコーディネートする作家ジャン=フィリップ・ド・トナックと前述のお二方が織りなす~本大好きワールドです。

それでも、対談者らは所有する蔵書のすべてを読んでいるわけではなく、読まなければならないとも思っていない・・・という話にホッとする。

ワインのように本を寝かして、後で読む・・・というのもアリですね~。

本が熟成するのではなく、読み手が熟成するまで待つ!。(成るか?。)

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電子書籍が普及し始めて、従来の紙書物が無くなるのか・・・イヤ無くならない。

電子メディアは決して万能メディアではない。確かに電源が無いと再生できないし、再生規格に応じた機器が必要になる。

その点、紙の本は何処でもあまり制約なく読めるし、適切な場所さえあれば長期の保管も可。

しかし、その本も原材料の紙パルプが原因で自壊し、来世紀まで残るかどうかの心配があるそうな。

 

過去には、言論や思想統制のために焚書の歴史もあるし、未来でも「華氏451度」のようなことが起こらないとは限らない。

そもそも、いつでも好きな本を購入して読めるということは、とても素晴らしいことだ!、ということに気付きました。

書店で、興味ある本を見つけて読み出すまでのワクワク感ってタマラナイ。