「歴史の愉しみ方~忍者・合戦・幕末史に学ぶ~」 磯田道史 著。

タイトルが文字通り楽しそうだったので、ジャケ買い!?。

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著者の書籍は本当に面白い!。

今回も、とても楽しく興味深く読めました。

忍者の棒録~北陸の妖怪目撃記録(大聖寺藩でつちのこ?を捕まえたり、物の怪目撃談は数多い。)~石川五右衛門が盗ろうしたもの・・・等々。

著者と各地に埋もれていた古文書との出会いが、とてもドラマチックなのです。

大学の資料室はモチロンのこと、古道具の露店であったり、古本屋であったり。

それらで得た古文書に基づく情報で、書かれた現地へ赴き、更に深掘りできる古文書に出会う。

古文書を通じての、人とのふれ合いもイイですね~。

フィールドワークとコミュニケーションの達人です。

 

以前、読んだ「無私の日本人」にも書かれていましたが、著者は歴史をひも解くなかで日本列島が地震の活動期に入った可能性を指摘しています。

古文書からは、かなり具体的な地震の揺れ時間、津波到達域が予測でき、更に地質学とのすり合わせでその精度は高まります。

そして、古文書を解読でき、なおかつ歴史時代の地震を研究する大学の日本史研究者が東海地方には、一人も常駐していない中、自ら望んで浜松の大学に転職し、江戸時代以前の地震や津波の古文書を探して研究する仕事に就いています。

 

著者自身が、「無私の日本人」だ・・・。