先日の打ち合わせで読書会の課題本になった、「弱くても勝てます」 開成高校野球部のセオリー 高橋秀美 著 を早速読みました。

テレビドラマ化もされている話題作。

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東大合格者数日本一で有名な超進学校の硬式野球部のノンフィクションレポート。

監督や部員たちが実名で登場します。

 

一応、野球経験のある部員が多いが、一部を除き下手ばかり。

練習時間もグラウンドの制約があり週一回、それも3時間しかない。

監督が部員のポジションを決める基準~

ピッチャー/投げ方が安定している。

内野手/そこそこ投げ方が安定している。

外野手/それ以外。

エラーしても空振りしてもかまわない。

勝負にこだわりドサクサに紛れて勝つ・・・戦略で、下手を自覚しながら真摯に野球に取り組む部員たちの姿が描かれます。

以前、話題になった「もしドラ~」はチームのマネジメントがテーマだが、これは各部員が冷静に自己分析でき対策も立てられる・・・。

 

高校野球の一般的なイメージからは程遠いが、監督に怒鳴られながらも、野球が好きで楽しんでいる部員たちの姿にとても好感が持てます。

 

でも、開成高校だから、ルポ本になるんでしょうね。

地方の高校だったら、ただの弱い野球部・・・で話題にもならないよな~。

彼等は野球では弱者だが、他ではスーパーメジャー級。

そう考えると、面白かったが~ややモヤモヤが残る読後感です。