KCG(金沢コンサルティンググループ)7月例会に参加。

講師は独立行政法人 国際協力機構(JICA)北陸支部の鯉沼真里(まさと)さま。

名前は女性のようですが、実際はイカツイ男性でした。(失礼)

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「知って得する?開発途上国でのリスクマネジメント」 ~異文化を知り、考え、行動する~

ソロモン諸島国での活動経験を中心にお話を伺いました。

ムラ社会国家?ばかり。

村間の小競り合い(戦争)もワリと起きるらしい。ご自身も生命の危険を感じたことも幾たび・・・。

日本の戦国時代さながらの感覚があります。

 

鯉沼さま曰く、彼の地は~ワケがわからないワンダーランド~。

個人情報漏えいドコロ~ではない当地金融機関でのお話等、モノの所有概念が希薄な(無い?)土地での経験談は、とても面白く聞けますが、当初はさぞ驚かれたでしょうね。

 

JICAとして、ある川の河岸にあるA村に水力発電機器を設置しようとしたところ、対岸のB村からコチラに機器がないのは不公平だとクレーム&賠償請求。

下流のC村・D村からは魚が獲れなくなるとクレーム&賠償請求。

上流のE村・F村からはオレ達の川に何をするんだ!とクレーム&賠償請求。

オレのモノはオレのモノ。オマエのモノもオレのモノ・・・。

 

ある日、突然に取引中止を言われて連絡も取れなくなる・・・。

FAX注文して、電話確認をしたにも関わらず品物が届かない・・・。

 

しかし、これらの話は遠い彼の地だけではなく、日本でもかつてはあった話ではないか?、また現在でも十分にありうる内容ではないか、と思う。

 

途上国での様々なリスク回避に必要なのは・・・、

お付き合い・挨拶・コミュニケーション・相互理解・

柔軟な思考(寛容、忍耐、想像、情報収集、分析)・

応用・行動・連携・・・、現代の日本国内と何ら変わらなかったのでした。

 

郷に入っては郷に従え・・・を実践された貴重な体験談をありがとうございます。