「こころ」 夏目漱石を読みました。

本来なら学生時代に読んでおくべき作品だが、ようやく読む機会が訪れたのでした。

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しかし、若年だと内容がよくわからなかったかもしれない。

明治の若者は恋愛をとても真剣に、命に関わるくらいに深く考えていた・・・。

現代のように、失恋したから~しばらく落ち込んで~復活!ということでは無いのでした。

(もっとも、上記は筆者の体験に基づく内容なので、一般的ではないかもしれません。)

 

他人を出し抜き、優位に立つのが一般的セオリー(?)だが、本書ではそれ故に、終生苦しむことになってしまいます。

そして恋愛だけではなく、世の中の総べてのことを、同様にとても~とても~真剣に考えている若者が、タクサンいたのだろうか?。

「私」が回顧しながら物語は進み~「先生」の遺書で終えます。

まるで、映像~映画を見ているような流れとエンディングが印象に残る・・・。

 

「しかし君、恋は罪悪ですよ。わかっていますか。」

明治時代の青春は暗く~苦い~。