「現代霊性論」 内田樹&釈徹宗

2005年に神戸女学院大学で行われたお二人の「合同授業」の記録です。

スピリチュアルブームをぶった切り?、新興宗教の系統解説と分析が興味深い。

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・・・それに今回の主題である宗教や霊や超越性の問題については、学生たちにたった一つだけわかってほしいことがあるとしたら、それは「人はさまざまのものを信じ、さまざまな神に祈るけど、他人が信じているもの、祈っている神に対しては(「あの、それ、鰯の頭なんですけど・・・・」と内心思っても)、しかるべき敬意を払いましょう」ということに尽くされると僕(内田樹)は思っています。なによりもまず宗教的寛容。ある宗教について、そのクオリティや意義を論じるのは、その次の話だと僕は思っています。・・・

 

本書まえがきから、いきなりカウンターパンチ?。

現代は、セレモニーでしか宗教を意識する機会はないが、人間の営みから宗教的なものを全部排除したら生活が成り立たない。

カレンダーの曜日もキリスト教に基づく~と本書で書かれていました。

「いただきます」も、立派な宗教行為です。

 

美味しくて食べやすいが、なかなか飲み込めない”食べ物”のような、お二人による現代宗教漫談?。

または、”お供え”は直ぐには食べられないが、お下がりとして食べると美味しかった!・・・とも。