月別アーカイブ: 2015年2月
タックス・イーター
2015年2月13日 ブログ
「タックス・イーター」~消えていく税金 志賀 櫻 著を読みました。
著者は旧大蔵省~財務省を退官するまで、主計局や主税局等で予算配分や税制策定に関わったエリート中のエリート官僚。
税金の無駄遣い・・・ではなく、税金を貪り喰らう我利我欲の亡者、「タックス・イーター」の存在を告発しています。
補助金・助成金を受け取る地方や各種産業、かつて公的資金の注入を受けたメガ金融機関もタックス・イーターなのか?。
アベノミクスと呼ばれる経済政策も、一部(タックス・イーター)にしかメリットがないように感じました。
また、本社所在地が海外にあることで、国内で法人税を納めない外資や無国籍企業も広義のイーターであり、国内だけではなく国外からも日本は税金(予算)を貪られている。
まるで国全体が「タックス・イーター」であり、それを国全体で容認しているような感じではないか。
自らの足を喰らうタコの例えのように・・・。
一人一人がもっと「税」について知り、目を光らせなければいけないな。
納税者の義務として「税」を知り、監視し続けることで、「タックス・イーター」を少しづつ排除していく。
リアル過ぎる警告の書でした。
コミュニティビジネス
2015年2月12日 ブログ
金沢市商店街連盟 おかみさん連絡会・青年部合同セミナーに参加してきました。
市内で行われている「コミュニティビジネス」についての事例として、寺町台商興会と武蔵商店街振興組合での取り組み発表がありました。
コミュニティビジネス・・・地域が抱える課題を”ビジネスの手法”で解決する持続的な事業活動のこと。金沢市では買い物支援をはじめ、まちを元気に・住みよくする「コミュニティビジネス」が地域に定着するように応援しています。(金沢市起業支援相談窓口パンフレット~抜粋)
いわゆる”買い物難民”といわれる方々や地域向けの宅配、買い物代行、移動販売等の買い物支援や人的交流空間と環境の提供が、「コミュニティビジネス」の主な対象となるようです。
申請~採択されれば、ビジネス起業時に金沢市から補助金が支給されます。
もともと利益がタクサン出るような事業は、「コミュニティビジネス」には向かない現実。
そして1~2年間で持続可能な事業として成り立つようにする必要があります。
運営側の気高い志が求められます。
その「コミュニティビジネス」に果敢に挑んだ発表でした。
「商店街」が今より元気だった時代は、このような取り組みは不要だった。
不便さを解消することは、ビジネスの基本だが~便利に成り過ぎた結果が今日の状況かと。
柄にもなく読んだ、経済関係の本が指摘するように経済主義の転換点になっているのだらうか?。
もう一つの日本史
2015年2月10日 ブログ
「天災から日本史をよみなおす」~先人に学ぶ防災 磯田道史 著
この人の本は、見つけたら先ず入手。
何回か記事にもしています。
古文書から過去の地震、津波、火山噴火、台風等々の大規模自然災害の記録を読み解く。
100年に一度・・・いや500年~1,000年間隔で襲いかかる災害もある。
津波リスクは太平洋側だけかと思いきや、大阪湾や、若狭湾にも大津波が襲来した記述が・・・。
日本に住んでいる以上、逃れることは出来ない。
先人たちは数々の災害に遭いながらも、この国の礎を築いて来てくれたうえに、古文書や伝承としてその記録を未来へと伝えてくれています。
天災が政治や社会制度を変えてしまうこともあるし、現在の科学技術でも天災は完全には防ぎきれない。
天災・・・は人間目線で、自然環境からみれば、当たり前に発生する”出来事”だということを感じます。
いかに被害を抑えるか、生きのびるための知恵がここにあります。
先人たちに感謝~そして一人一人がそれらを未来へ伝えていかなければ~。
欲求の見える化
2015年2月9日 ブログ
会計事務所さんのセミナーに参加しました。
業績評価・分析手法のバランススコアカード解説です。
よくある問いかけ、「お客さまは何を求めているか?」についての考察。
「顧客の視点」・・・お客さまの立場になって考える~といいながら、結局は売り手側の見方しか出来ない現実・・・。
今回は、~衣服を選ぶ~というアンケート書式を体験しました。
自分が衣服の購入や選択についてどのような基準で選んでいるか?を20個問われ、それぞれを5段階評価で回答します。
回答後、配点に従って分析結果を出す。
「流行性」・「機能性」・「適切性」・「経済性」に分かれた結果から、回答者は衣服を選ぶ際に何を重視しているかは一目瞭然。
簡単ながら具体的で分かりやすい。
「顧客の視点」を探る、アンケートの有効性が理解できました。
ただし、実際はサンプル数とアンケートの質問事項、対象範囲は要検討ですね。
自分では何となくそうかな~の考えが、点数化(見える化)されました。
自分の場合は「適切性」重視でした。
①TPOをわきまえた自分である。②自分らしさを知っている。常識人じゃわい。
自分に望ましい結果をもたらせてくれる服装を選んでいる根底には、選ぶ人物の欲求が潜んでいるのでした。
「適切性」は社会的欲求になるのですかね。
この場合の「顧客の視点」は、『衣服を買う』ではなく、『TPOをわきまえた私が衣服を買う』。
お店は「衣服」ではなく、顧客の「社会的欲求を満たす衣服」を販売すれば売れる~ということになる。
基本中の基本、当たり前なんですけど、意外と徹底されていないかもしれない。
そして、最も難しいことでもあります。
忘れていた?ことを思い出すことが出来ました。
蕎麦・そば・ソバ
2015年2月7日 ブログ
加賀方面の有名な蕎麦屋さんまで遠征。
こだわっています!が、ヒシヒシと伝わってくるお店です。
鰊蕎麦をオーダーしました。(なんとなく漢字表記したくなる雰囲気)
最初は蕎麦だけで一口・・・イイ感じです。
鰊はお店で炊いたものでしょう。
とても柔らかく美味しい。
その翌日も、めん処あかさかでニシンそばをいただきました。(こちらは、カナ&かな)
やや硬めであま辛いニシンは、このそばとつゆに合いますね。
昨日のお店と違ってめん処あかさかは、普段使いの店なのです。
でも、コスパ高いと思います。
どちらも美味しい。
蕎麦は蕎麦屋、そば屋、立ち食いそば~と、店名表記から価格、雰囲気に幅があり使い分けができる。
寿しもそうです。
何かと話題になるラーメン店は、似たような価格帯と雰囲気のお店ばかりだと思う。
お蕎麦~お寿司というが、おラーメンとはいわない。
アタマに、”お”を付けて違和感のない食べ物は、日本の伝統食なのか?とムタムタ思う。
冬~春
2015年2月6日 ブログ
日経春秋コラム(2月4日)に紹介されていました。
詩人 谷川俊太郎さんの詩 「冬に」
「ほめたたえるために生まれてきたのだ。ののしるために生まれてきたのではない
否定するために生まれてきたのではない。肯定するために生まれてきたのだ・・・」
・・・著作権?の関係で、コラムで紹介されていたのは、この前段と後述の「 」部だけだったので、調べて少し付けたします。
「無のために生まれてきたのではない。あらゆるもののために生まれてきたのだ
歌うために生まれてきたのだ。説教するために生まれてきたのではない・・・」
ののしったり、否定することを、「冬」の厳しさに例えたのでしょうか。
自分の置かれた環境が、「冬」のようだったのかも。
「死ぬために生まれてきたのではない。生きるために生まれてきたのだ・・・」
全肯定、生きる~生きていることへの大賛辞。
暗く沈みがちな「冬モード」のこころを「春」へと切り替える。
「冬に」があるのなら、他の季節もあるはず!と、探してみるとありました。
「春に」
「この気持ちはなんだろう
目に見えないエネルギーの流れが、大地からあしのうらを伝わって
ぼくの腹へ胸へそうしてのどへ、声にならないさけびとなってこみあげる。
この気持ちはなんだろう」
「枝の先のふくらんだ新芽が心をつつく
よろこびだ しかしかなしみでもある
いらだちだ しかもやすらぎがある
あこがれだ そしていかりがかくれている
心のダムにせきとめられ よどみ渦まきせめぎあい いまあふれようとする
この気持ちはなんだろう」
迎える大いなる喜びがある反面、別れがあったり、環境が変わったりと、やや不安な気持ちにもなる春の季節。
感情の起伏がダイナミックに現れている。
上手く説明できない~この気持ちはなんだろう?。
今年は春の訪れが一段と早い・・・。
風邪予防
2015年2月5日 ブログ
風邪?インフルエンザ?が流行っているようです。
病で臥せっている(いた)・・・という話をワリと耳にする。
まだまだ寒い季節。
季節からいうと、通常ならば除雪!があり、その為に多少は緊張感を保っているのだが、今季はとてもラクをさせてもらっています。
ならば、ユルユルな日常で真っ先に風邪に罹りそうなものなんですけどね。
幸いにも不節制な生活習慣にも関わらず元気ですが、過信して調子にのっていると・・・。
要注意です。(出来うる限り)
取りあえず気を付けていることは、チョッとでも「風邪かな?」と思ったら、ムリをせずに早く寝ることくらい。
この従来(?)からのユルユル、ノン・ストレス生活が風邪予防に一番効いたりして。
残念ながら風邪に罹った方は、お大事に!。
経済と人間の旅
2015年2月4日 ブログ
「経済と人間の旅」 宇沢弘文 著 を読みました。
・・・というか、取りあえず巻末まで文字を追った、と言った方が正確。
ムズカシ過ぎました。
小難しい言葉や人物名が数多く登場!。
なんせ、マルクス経済学~近代経済学~遥か昔に聞いたことがあるな~なんだっけ?程度のレベルなもので・・・。
ワカランなりに読んだ感想。
いろんな考えや理論はあるが、あくまでも机の上の学問。
実際は理論通りには行かない。
理想とされた社会主義も破綻してしまった。
資本主義も・・・。
経済学は学問ではなく、人間がより良く生きるための指針とならねばならない。
日本を代表する経済学者だった著者が語る、「経済」に振り回され、効率の名の下に人をないがしろにして来た(している)現代社会への批判と反省なのか・・・と。
生産、消費を問わず全ての経済活動を行うためには、大気、水等の自然資源、また道路、下水道等の社会資本から教育、司法制度にいたるまでの様々な、「社会共通資本」を使用しなければならない。
このような「社会共通資本」から受ける利益に見合う額だけを社会に還元する必要がある。(P142)
取るばかりではバランスを崩す。
オリオン
2015年2月3日 ブログ
先日(2月1日)の日経紙に米航空宇宙局(NASA)が、2030年代に目指している有人火星探査についての記事がありました。
昨年12月に試験機打ち上げに成功した宇宙船「オリオン」が、15年後~火星に向かうことになるようです。
ワクワクする内容ですね~。
今まで読んだ火星が登場するSFが数々思い浮かびます。
そして、意外なことにオリオンに搭載されるコンピューターのCPUは、2002年設計で性能は現在のスマホより低いらしい。
過酷な環境下では性能より復旧が容易といった信頼性が求められるようです。
そういえばA・C・クラークの短編で、宇宙船のコンピューターが故障してしまい、急ごしらえで作ったソロバンを使い軌道計算をする場面があったことを思い出しました。
「彗星の中へ」
叩いて直るくらいの電気製品が主流だったノンビ~リした時代がヨカッタ?。
でも、実現までには予算も含めて課題は山積だそうです。
火星までの距離は最短で、55,000,000km~到着まで半年かかる。
その間必要な定員4名分の物資や大量の燃料をどうするか?。
無重力状態での飛行士の健康問題や、地上では1年間に被ばくする自然放射線を2日間で浴びてしまうこともあって、火星まで往復した飛行士は1回で引退らしい。
火星旅行はガイドなし。
なりたくてもなれない。
現実は小説のようには行かないのでした。
また「オリオン」といえば「2001年宇宙の旅」に登場の「オリオン号」が有名。
1968年に想像した2001年では、人類は木星圏にまで到達していたのにな~。
日経紙の記事だけに、現実を踏まえつつ、大人も壮大な夢を見ましょう!かな。
スバラシイ環境のオフィス
2015年2月2日 ブログ
金沢駅西口(金沢港口)に完成した、H銀行新本店を見学する機会がありました。
このような機会でもないと、マッタク立ち入ることが出来ない6階の役員フロア。
数ヶ所ある応接室の一室です。
調度品が違うな~。
四方をガラスで仕切られた役員専用会議スペースでは、何が話し合われるのだらう・・・。
アテンドしてくれた、H銀行支店行員も初めて立ち入ったというフロアです。
頭取室と専務室にも入りましたが、両部屋とも物が少なくとてもスッキリ。
重厚さ~より使い勝手を重視したようです。
これからH銀行の進む方向が、新本店に現れている~との説明がありました。
環境負荷を極力抑えた耐免震構造省エネビルで、自然採光を多く取り、全体的に明るくスッキリとした感じの建物です。
昨年11月末の新本店開業と歩調を合わすように、今年1月から稼働している新システムも銀行が目指す方向を示しているのでしょう。
東京 丸の内界隈の建物をイメージした~ということと、合わせて見ると、ゆくゆくはメガバンクを目指すのか?。