「空海の風景 上・下」 司馬遼太郎 著

三週間がかりで、なんとか読了・・・。

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高野山観光に行く予定の方が、事前に読んでいる~と見せてもらったのが本書との出会い。

そんなら、読んでみよう~と読み出したのだが、やや難解。

学生時代に歴史授業で名前を覚えた・・・程度の知識しかありませんから。

今年(2015年)は、空海が高野山に真言密教の礎を築いて1200年の年だそうです。

そんなこともマッタク知らず・・・。

 

知の巨人、博覧強記の「空海」が育った讃岐の自然環境、学生時代から、留学僧として唐に渡り、驚くべき能力の高さを発揮し20年の留学期間だったのを2年で帰国し、密教の聖地を築き、入定するまでを描く平安時代の大河ドラマ。

綿密な取材と史料考証をもとに描かれているが、なにせ1200年以上前の話です。

伝説となった史料もあり、分からないことだらけの中だが、著者の推察が、まるで目の前で起きていることのように感じる。

実際に、見てきたかのように描かれています。

同じく唐へ渡った最澄との確執?嫉妬が、聖人っぽくなくてオモシロイ。

 

歴史モノに多く登場し、天空都市~ともいわれる高野山は、是非訪れてみたい場所です。

日本の聖地中の聖地かも?。

 

全国至るところに聖地が存在する日本は、国土自体が聖地なのか?。