「寅さんとイエス」 米田彰男

著者は神父さんです。

何故、寅さんとキリスト教が結びつくのか?変わったタイトルにも惹かれて読み出しました。

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・・・イエスの実像については、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネという四つの福音書が典拠とされてきた。

さらに、二〇世紀後半になって発見された幾つかの資料は、イエスとその周辺について無視できない情報をもたらしている。

その分析を通して見えてきたのは、イエスの風貌とユーモアは、たとえば寅さんの世界に類似しているという意外な発見だった。

聖書学の成果に『男はつらいよ』の精緻な読み込みを重ね合わせ、現代が求めている聖なる無用性の根源に迫る。・・・(本書カバー)

 

寅さん・・・「男はつらいよ」の有名な主人公。

48作ある映画は、1作品も通しで見たことがなく、アバウトなイメージでしか「寅さん」を知らないのでした。

しかし、本書では映画の名シーンのセリフがいくつも紹介されていて、それを読むだけでも寅さんシリーズが国民的支持があったのだな~ということが分かりました。 

 

奇跡を起こし人々を導き、そして人々の苦しみを一手に引き受け磔刑に処されたイエス。

自分よりマドンナの幸せを願う寅さん、周りの人たちはしょうがないな~と見守る。

そして観客はそれに喝采を送る。

 

人々を引き付けるには難しいことばかり言っていたらダメなんですね。

ユーモアや楽しいこともないと人は集まってこないです。

歴史上の他の宗教家も同様だったのかも。

 

♪ どうせ俺らはやくざな兄貴

  わかっちゃいるんだ妹よ 

  いつかお前の喜ぶような

  偉い兄貴になりたくて

  奮闘努力の甲斐もなく

  今日も涙の陽が落ちる

  陽が落ちる ♪

 

DVD観てみようか~。