「四次元時計は狂わない」21世紀文明の逆説 立花隆

「文藝春秋」2011年5月から「日本再生」の統一タイトルのもとに書き続けてきた巻頭随筆のまとめ。

尊敬する先輩の推薦本です。

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技術立国日本の明るい未来を描く内容を中心に「知の巨人」が語る。

 

タイトルにある「四次元時計」とは、日本で開発中の百億年に1秒誤差しか出ないという「光格子時計」のことを言います。

現在の世界標準時刻は「セシウム原子時計」は数千万年に1秒誤差が出る時計で測定しているらしい。

これでも十分驚き!なんですが、そこまで必要なんですか?という気もします。

この「光格子時計」はもはや時計ではなく、アインシュタインの相対性理論でいう「時空の歪み」を測る計測器になり地下資源探査や地震予知にも活用できる可能性があるという・・・。

まさに時間と空間を測る四次元時計です。(何となくそうなのか~と、いうだけで理解不能。詳細は本書にて!。)

 

このように明るい未来の礎もありますが、「ベトナムの真実」・「赤とんぼと戦争」のような冷静に見つめ直す必要の章もあります。

過去~現在~未来に加え精神世界・・・と、これもマサに四次元感覚な随筆集でした。