「奴隷のしつけ方」 マルクス・シドニウス・ファルクス 著  ジェリー・トナー 解説  橘明美 訳

なんてタイトルだろう・・・と思いつつ読む。

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マルクス・シドニウス・ファルクスという、帝政ローマ期(AC1~2世紀頃)の架空のローマ人が、所有する奴隷のマネジメント方法を、現代人である解説者の助けを得て書籍化したら~という想定で書かれた内容です。

奴隷のイメージは過酷な環境で労働を強いられ虐待され続ける・・・が思い浮かぶ。

実際の奴隷は、「資産」でもあるので無闇に虐げられていたワケではなかったようだが、イメージ通りのこともありページがなかなか進まなかったのでした。

 

また、この本の出版社が何かと物議を醸す本を出版し続けていることも、スムーズに読めない理由です。

そうとは知らずに購入したのですが、知っていたら買わなかったと思ふ・・・。

これもショッキングなタイトルだし。

・・・にも関わらず入手してしまう自分の中に潜む暗黒面。

辛うじて積読本にならなかった。 

 

アメとムチを上手く使いましょう~の人的マネジメント手法は現代にも通じる。

奴隷はネットスラングでいうところの社畜になるのか。

 

そして、現代社会には奴隷はいないが、同様の環境下で働かされて?いる人たちは、決して少なくないという。