「タイム・マシン」 H.G.ウエルズ  橋本槇矩 訳

19世紀末~20世紀初頭に書かれた古典SF。

有名な本書タイトル作品を筆頭に、シンプルな物語の展開ながら、考えさせられる部分満載の奥が深い作品ばかりでした。

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時間飛行家が、タイムマシンで訪れた紀元802,000年の人類は、進化?の末に、地上世界と地下世界に二極化していた。

地上は一見すると楽園のような姿をしているが実は・・・。

そして、さらに~さらに遠い未来の地球を臨むことになり、そこで見た光景は・・・。

 

他の収録作も、科学技術・超能力・天変地異・身体離脱・異世界・・・と、複雑怪奇でオカルトチックなテーマばかり。

大英帝国が大繁栄した背景の中にも、世紀末の不安と新世紀への期待が入り混じっていたであろう当時の状況が、感じられました。

21世紀の現在でも、ワカラナイことだらけですケド。

年末にあたり、来年~未来を考えることのヒントになったか?。

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映像化されたタイム・マシンは、トナカイがいないソリのようです。