「ホワット・イフ?」 野球のボールを光速で投げたらどうなるか ランドール・マンロー 

著者は、NASAラングレー・リサーチ・センターでロボット開発に携わり、NASAを辞してインターネットコミック作家になったという、バリバリの理系ヲタク。

WHAT IF? というウェブサイトに投稿された、ありえない!&バカげた!質問に、著者が科学的考証に基づき、懇切丁寧に答える?という内容の本です。

 51Ky6VEqJUL__SX345_BO1,204,203,200_.jpg

タイトルにある、「光速の90パーセントの速さで投げられた野球のボールを打とうとしたらどんなことが起こりますか?。」・・・との質問の答えは~。

ボールが投手の手を離れた瞬間、摩訶不思議な手段で時速10億キロ!(光速の90%)に加速されたとする。

同時にボール表面では核融合(!)が起こり、約70ナノ秒後にホームベースに到着。

轟音とともに爆発が起こり、1.5キロ以内のものはすべて潰え去り、球場は直径100メートルほどの巨大クレーターと化す・・・。

 

Q:「地球にいるすべての人間ができる限りくっつきあって立ってジャンプし、全員同時に地面に降りたら、どんなことが起こりますか?。」

A:地球のすべての人間が、これも摩訶不思議な方法で、ロードアイランド州(全米で最も最小の州・滋賀県と同程度)に集まり、同時にジャンプ!(50センチほど)・・・着地。

地球自体には、ほとんど何も影響はない。

しかし、それはこれから始まるカタストロフィの序章であった・・・。

集まったすべての人間が、また摩訶不思議な方法で元の場所へ戻ることができればよかったのだが・・・著者の答えは、世界の崩壊を招く?ものばかり。

 

全編を通して、マンガチックな科学や物理が楽しめます。

コレを読めば、科学と物理が好きになる?かも・・・。

profile_c7110609de34ec69a54167acee8fbb6bf5993a77.jpg

 本書に書かれている内容を、ご自分で実際にお試しにならないようにお願いします。(著者)