月別アーカイブ: 2016年11月
若冲
2016年11月15日 ブログ
「若冲」澤田瞳子
読書会メンバーのお薦め本です。
若冲展に行こうと思ったものの~あまりの人の多さに、断念したことがありました。
ハードカバーの分厚い本だが、断念することなくたどり着けるか~?。
・・・と思ったが、小気味よいスピード感の展開でスイスイ読めます。
本書には若冲はモチロン、池大雅、円山応挙、与謝蕪村、谷文晁、市川君圭といった著名な画人とその作品が登場します。(初めて聞くお名前もありますが~)
作品を見たい!。
ということで、ネットで作品名を検索しながら読み進める。
極彩色でチョッと変わった絵を描く作家・・・伊藤若冲のイメージが変わりました。
本書を読まずに若冲展を見ていたら、おそらく「あー変わった絵だったねー」との感想しかなかったでしょう。
創作部分が多いと思われますが、こういう展開も有りかと・・・。
大渋滞に挫折してヨカッタかも?。
これが集大成なのか。
街場の現代思想
2016年11月10日 ブログ
「街場の現代思想」 内田 樹
やや時事ネタが古いが、久しぶりの「街場~」本。
小難しい内容ながらスラスラ読めます。
人生相談~が身近?であるためかも。
・・・私たちは誰でも失敗を犯す。失敗しない人間はいない。
だから重要なのは、「失敗しない」ことではなく、「失敗から学ぶ」ことである。
「失敗しない」ことに固執する人間は「失敗を認めない人間」になる。
一方、「失敗から学ぶ」ことを厭わない人間は、身に起こるどのような些細な失敗の経験かたも、あるいは他人の失敗からも多くを学ぶ。失敗の経験は貴重なる「データ」であり、ほとんど「財産」と言ってもよいものなのだが、それをひた隠しにしたり、失敗したのに「失敗していない」と強弁する人間がなにを考えているのか、私にはうまく理解できない。
勘違いしている人が多いので、ここできっちり申し上げておきたいが、知性というのは「自分の愚かさ」に他人に指摘されるより先に気づく能力のことであって、自分の正しさをいついかなる場合でも言い立てる能力のことではない。・・・(P.126)
失敗ばかりを繰り返していたら・・・嫌でも自分の愚かさ(アホさ)に気づく・・・でも知性があるということにならないですねー。
勘違いしないようにしないと・・・。
英語帝国主義
2016年11月8日 ブログ
「英語の帝国」ある島国の言語の1500年史 平田雅博
新聞書評で見つけて読んでみたのだが・・・時間がかかったうえに難解でした。
・・・立身のために子どもへの英語教育を熱望したウェールズの親たち、アイルランド人のナショナリズムと英語への抵抗、アフリカでのキリスト教と一体化した「英語帝国主義」。そして、日本英語教育の始まりと、森有礼の「日本語廃止論」の真相を解明する。(本書カバー裏面)
タイトルにある「ある島国」とは、ブリテン諸島。
・・・後に英語と称されることになる言語は、五世紀に海を越えてやってきたゲルマン人によってイングランドにもたらされた。・・・(序章「英語の帝国」とは何か)
イギリスでは昔から英語が話されていた~と単純に思っていたが、「ウェールズ語」「コーンウォール語」「ブルトン語」「スコットランド・ゲール語」「アイルランド・ゲール語」・・・と「英語」以前の言語があったらしい。
支配層が「英語」を使うので、仕事を得るため、また支配層に近づくために「英語」を学ぶ必要があったようです。
英語が通じるということは、かつての植民地。(他の言語もあるが。)
「ある島国」とは日本のことでもある?。
英語の話だが、日本国内でもかつては、さまざまな言語があったでは?。
漢字は大陸からもたらされた文字。
消え去ってしまった言語や、方言という名で日本語に組み込まれてしまっている言語も。
金沢弁ちゅうもんを大事にせんといかんがやな~。
こすかん
2016年11月6日 ブログ
突然PCが更新作業に入った?。
知らずにキーを押したのかも。
それはそれでいいんだけど、なかなか終わらないのです。
いつまでたっても終わらないうえに見慣れない表示がされるし、やや不安になる。
~ようやく終了した。
おや?画面左下に「何でも聞いてください」と出ている。
突然、現れてそう言われても特に聞くことも無いのですが~。
今まで使っていなかった機能のようです。
「消えてください。」とでも言いますか?。
・・・と入力したら、「消えてください」の検索結果が表示されました。
ジョークが通じないのか、意趣返しされたか?。
これもAI(人工知能)ってヤツですかねぇ。
こすかんヤツや。
チューショーキギョウ
2016年11月4日 ブログ
集団として行動していながら自分だけが先走っていて、振り向いたら他は遥か後方。
進む方向が同じならばいいが、違う方向を向いていたり。
マッタク組織の体を成していないじゃないか!。
戦場ならば早々全滅に至る。
・・・チョッとばかり、このように感じることがあります。
抽象的表現ですが~難しく、上手くいかないことは多々。
企業ならぬ虚業か?。
リアル中小的企業。
それよりも小さい零細企業ですが。
靴磨き日和
2016年11月3日 ブログ
過ごしやすい穏やかな気候なので~というワケでもないが、靴磨き。(本日は雨ですが。)
ブラシをかけて、靴墨を薄く伸ばして、ナイロン繊維で磨き上げます。
ケッコウ、表皮にキズが付いているなぁ。
カカトの減り方が・・・ガニマタ。
表皮の踵部分も脱ぎ履きの際に擦れて、傷んでいるなぁ。
酷使しています。
右の紐のヤツは、半年前に靴底の全面張り替えをしました。
今風のシュッとしたタイプじゃない、ズングリむっくりの形。
でも、幅広楽ちんタイプなので、ついつい履く機会が多くなります。
きっちりとメンテナンス&修理すれば、まだまだ履けますね。
元々、そういう使い方に憧れて?長く履くつもりで購入したので。
大事に使う「文化」いいですねー。
これからも共に歩んで行きます。
読書会
2016年11月2日 ブログ
3ヵ月ごとに行われる読書会に参加。
今回の課題書は「怖い絵」です。
時間が経っているのでパラパラ~と見直し。
印象派以前の絵画は、見る側が描かれた題材に関する知識を持っているのが大前提。
絵を描かせて見る側が非常に限られた範囲でしか存在しなかったため、絵を見ながらアレコレ想像することはなかったらしい。
それを怖いように解説する「怖い絵」の著者の方がコワイ?。
見たまんまに怖がるのは、子どものようです。
でも、絵の楽しみ方は幾通りあってもいいと思いますね~。
個人的に怖かった「キュプロプス」↓をカワイイ~と言う方がいてビックリ!でした・・・。
夢に出てきそう・・・。
霜月 朔日 ~笑うな~
2016年11月1日 ブログ
「笑うな」筒井康隆
ブラックジョーク(毒)満載の短編集。(シリアス作もあります。)
読書ならぬ毒書?、あら~どくしょな~。(面倒な~。)
作品の端々に登場する昭和の香りは、ブラックさを引き立てるエッセンス。
こんな表記しても大丈夫?というのもあります。
おそらく世代はよっては、何が面白いのかワカラナイと思う。
短い文章で、印象深い内容を著すのは長編より難しいかと。
過激なことを書けば記憶に残るが、それだけでは下品になります。
それがいい塩梅なのが筒井作品なのかな。
収録の34編全てが、タイトル通り「笑うな」!と言われているような気がします。
今月も、笑われない?ようにしないと。