「無酔独言」 勝小吉

「困難な成熟」で紹介されていた一冊です。

著者は勝海舟の父親。

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話し言葉のまま書かれていて、文法とかはお構いなし。たいへん読みにくいです。

~おれほど馬鹿な者は世の中にもあんまりあるまいとおもう。ゆえに孫やひこのために、はなしてきかせるが、よくよく不法もの、馬鹿者のいましめにするがいいぜ。~

 

破天荒で、向こう見ずで、怖いもの知らず。

お金の使い込みをしたり、工面に走り回ったり、踏み倒し?みたいな場面も。

支離滅裂、無茶苦茶ながらも、情に厚い親分肌。

江戸時代の親父像?とにかく潔いし、胆がすわっているし、生命力が強い。

こち亀の両津勘吉みたいです。

こんな人ばかりだったから幕末乱世を乗り越えられたのかもしれないな~。

 

小吉の教訓・・・男たるものは、決しておれの真似をばしないほうがいい。