第百五十六回芥川賞受賞作 「しんせかい」 山下澄人(やましたすみと)

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それまでは全く興味がなかった芥川賞受賞作品を、読むようになって6年経過していました。

今回は、一作品だけなんですね。

 

偶然のきっかけから【先生】の主宰する俳優養成所【谷】に入ることになったスミト。

人里離れた【谷】での活動や仲間とのふれあい、葛藤が描かれる青春私小説です。

携帯電話もPCもない時代の等身大の二十歳世代がなつかしい~、古き良き時代ですね~。

 

それほどドラマチックなこともなく、たんたんと【谷】での日々が過ぎていく。

物語の環境はやや特殊だが、俳優志望の人といっても、とても普通。

演じるドラマが非日常・非現実的なだけに、普通の状態ではとても普通なのか?。

 

著者は斜に構えているように感じました。

芥川賞を受賞した高倉健を演じているのかも・・・。