「三種の神器」天皇の起源を求めて 戸矢 学

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天皇は、神宝である「三種の神器」~八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)・八咫鏡(やたのかがみ)・草薙剣(くさなぎのつるぎ)を継承することによって、天皇であることを保証される~。

それでは「本体」は、はたしてどのような姿をしているのか。天皇でさえ見ることはないとされる「本体」は、原則的には誰も知る者はいないことになる。(序)

本書は、誰も見たこともない「三種の神器」を推理していきます。

 

しかし、源平合戦の終幕~壇ノ浦合戦の際「三種の神器」は海中に没してしまったのでは?。

・・・実は、八坂瓊曲玉(海に浮いていた!)と八咫鏡は難を逃れ、草薙剣は海中に~。

そして、失われた草薙剣は「写し」だったといいます。(ビックリ!)

また、平家が持ち歩いていた?八坂瓊曲玉のみ「本体」で、八咫鏡も「写し」であったらしい。(また、ビックリ!)

 

現在、「本体」は、それぞれ次のようになっているようです。

八坂瓊曲玉の本体は東京・宮中に鎮座

八咫鏡の本体は伊勢・皇大神宮(内宮)に鎮座

草薙剣の本体は名古屋・熱田神宮に鎮座

 

「写し」とはいえ「本体」に準ずる「分身」という存在も理解し難かったが、読むうちに、何となく分かったような気になります。

 

著者に変な意図は無いと思うが、ここまで断言してもイイ?、副題の~起源を求めて~にしても不敬罪?大丈夫?ですか?。

 

昨今、何かと話題になることの多い皇室ですが、「三種の神器」を通してみると日本の歴史の深み~厚み~をさらに強く感じました。