「花神(上)」司馬遼太郎

・・・動乱への胎動を始めた時世をよそに、緒方洪庵の適塾で蘭学の修養を積んでいた村田蔵六(のちの大村益次郎)は、時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、そして郷里の長州藩へとりたてられ、歴史の激流にのめりこんでゆく。・・・(本書カバー)

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幕末モノは初めてかもしれない。

時代のもつエネルギーなのか、愛国心(狭義の)なのか?登場する若者たちは、とにかく勉強熱心。

自らの栄達より、村や藩~故郷のために学び働いています。

うじうじ悩まない、信ずる道を真っ直ぐ進む。

作者の話が横道に反れていくのも楽しいです。

いろいろ?いわれる司馬遼太郎ですが、これは面白い。

(中)(下)までの先は長いが楽しみでもあります。