ドラッカー365の金言~10月3日~

「何が受け入れられやすいかではなく、何が正しいのかを考えなければならない。」

・・・やがて妥協が必要になるからこそ、何が受け入れられやすいかではなく、何が正しいかを考えなければならない。そもそも、何が正しいかを知らずして、正しい妥協と間違った妥協を見分けることはできない。その結果、間違った妥協をしてしまう。

私はこのことを、一九四四年、はじめて大きなコンサルティングの仕事としてGMの組織構造と経営政策についての調査に手をつけたとき、教えられた。会長兼CEOだったスローンはこういった。

「何を調べ、何を書き、何を結論とするかはお任せします。ただし、正しいと思うことはそのまま書いてください。反応は気にせず、妥協など考えないでください。妥協できない経営幹部はこの会社にはいません。しかし、何が正しいかを教えてくれなければ、正しい妥協もできません」

意思決定を行なう者は、この言葉をネオン・サインにして机の前に飾っておくべきである。・・・

『経営者の条件』

 

妥協、折り合いをつける、落としどころ、引き分け・・・。 

妥協・・・というと5~6割の成果で終わらせた・・・という、マイナスイメージがあります。

 

ここでは「何が正しいか」を見て、決める「正しい妥協」がある~という。

目先ばかり見ていたら「間違った妥協」になるのかもしれない。

何が正しいか?、目指すところは何処か?。

「正しい妥協」・・・難しい。