「人口減少時代の土地問題」 『所有者不明化』と相続、空き家、制度のゆくえ 吉原祥子

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・・・日本の私有地の約20%で、所有者がわからないー。持ち主の居所や生死が判明しない土地の『所有者不明化』。この問題が農村から都市に広がっている。空き家、耕作放棄地問題の本質であり、人口増前提だった日本の土地制度の矛盾の露呈だ。過疎化、面倒な手続き、地価の下落による相続放棄、国・自治体の受け取り拒否などで急増している。・・・(本書帯裏面)

 

外国人による国内地の所有も問題に拍車をかけている。

そもそも法務局で行う土地情報の登記が義務ではなく任意だったということに驚き。

国土の地籍調査も韓国・台湾が100%完了なのに我国は52%・・・終わっていない。

公図・・・というと正確無比の存在かと思っていたが、明治時代に目測フリーハンドで作られたものがまだまだ多いということも衝撃的。

それに、面積も不正確なのに固定資産税はしっかりと徴収ですか?・・・。

専門家の内では以前から指摘されていたらしいが、持ち主がわからない土地が九州の面積を超えているという事実も。(山林や原野が多いようだが~。)

マイナンバー制度は本書問題の解決策の一助になる?。

 

ディストピア・ノンフィクションとして読んでいました。