「日本の伝統」の正体  藤井青銅

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初詣・六曜・お中元・お歳暮・七五三・武士道・三世代同居・正座・江戸しぐさ~等々。

昔からある(と思っている)「日本の伝統」を深掘りしていくと、アレ?意外と・・・という内容です。

フェイクな「和の心」に踊らされないための「伝統リテラシー」が身につく一冊(本書帯)・・・か。

アンチ伝統!なんですかねぇ?。

著者の本業は放送作家さんなので、面白おかしく表現されるのには長けていらっしゃる~。

 

折しもちょうど?節分ですね。

商売か、伝統があるのかどうなのか?モヤモヤ感満載?の「恵方巻」の正体も書かれています。

 

~「神社仏閣」も「祭り」も「郷土芸能」も、基本的には、人々に集まってもらうことを目的にしている。そのために「伝統」を利用するのは意味がある。それでいいんだと思う。

しかし、なんらかの理由でその効果が薄れ、世間に飽きられ、やがて消えていった「伝統」だって、実はたくさんあるのだ。いいもの・立派なものだから伝統として残っているのではなく、たまたま消えずに残っているものが伝統と呼ばれている。

「強い者が生き延びたのではない。変化に適応した者が生き延びたのだ」という言葉は、「伝統」にも当てはまるのかもしれない。(P.184)~