「地名の謎を解く」隠された『日本の古層』 伊東ひとみ

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以前、「笠舞」の由来に興味を持ち、ムタムタと綴ったことがありました。

各地の地名由来も同様に興味津々です。

 

・・・太古の時代から。「地名」は原初的な神話世界と強く結びついていた。古代につながる難読地名から平成の市町村合併まで、受け継がれてきた土地の名前には日本人の心性や自然観、人びとの営為を知る鍵が”暗号”のように埋め込まれている。・・・(本書カバー)

 

「北海道江別市豊幌はみんぐ町」「新潟市西区ときめき東・西」「山形県東根市さくらんぼ駅前」~といった市町村合併で誕生した「キラキラネーム地名」「ゆるキャラ地名」に疑問を投げかけます。

他にひらがな地名やカタカナ地名、企業地名~たくさん、ありますねー。

 

・・・言ってみれば、地名とは、その土地に関わる大容量のデータを圧縮保存した記録ファイルのタイトル名なのだ。USBメモリをただジーッと見つめていても、その中にどんなデータが保存されているか読み取ることはできないように、地名「〇〇」というタイトル名だけでは、その背後に刻まれている意味や歴史にアクセスすることはできないのである。

 たとえば「鮎川(あゆかわ、あいかわ)」という地名を見たら、その用字から鮎が獲れる川をイメージすることが多かろう。だが、中には、出会い、あるいは川の出合うところを意味する「アイ」という語に由来するものもある。「サクラ」や「イヌ」がついた地名も、桜や犬のことを表しているとは限らない万事こんな具合だから・書き込まれているデータを読み解くためには言語・地理。歴史などの面から複合的に解読していく必要がある。・・・(P.26)

 

地名由来は神話以前~文字がなく「音」で伝えるしかなかった縄文期にも遡れるようです。

また地名に限らず「名前」には様々なモノが詰まっているとも感じました。

 

「一口」「十八女町」って地名読めるでしょうか?。

判じ物~クイズみたいな地名もあります。

地名~は人類史。