「オリジン」(上)(下) ダン・ブラウン  越前敏弥 訳

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ダビンチ・コード」「インフェルノ」に引き続く、ラングドン教授の謎解き大冒険活劇です。

 

今回の舞台はスペイン。

・・・宗教象徴学者ラングドンは、スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館を訪れていた。元教え子のカーシュが、「われわれはどこから来たのか」「われわれはどこへ行くのか」という人類最大の謎を解き明かす衝撃的な映像を発表するというのだ。カーシュがスポットライトを浴びて登場した次の瞬間、彼は額を撃ち抜かれて絶命した。カーシュ暗殺は、宗教界によるものか?もしくは、スペイン王宮の差し金か?・・・(本書カバー)

 

宗教の根底をひっくり返すような衝撃的な内容とは?ドキドキしながら読み進めます。

AI・量子コンピュータ・スマホ・自動運転・フェイクニュース等々・・・前作までは登場していなかった、タイムリーな話題が満載の盛りだくさん。

決して空想未来小説ではない、ほぼ現実の世界に引き込まれていくのでした。

登場する、グッゲンハイム美術館、ガウディ設計のカサ・ミラ、サグラダ・ファミリア・・・スペイン各地の観光名所や宗教聖地をネットで確認しながら、読むのも現代風。

スペインでの「オリジン・ツーリズム」も楽しそう。

そして、映像化を意識しているのが分かり過ぎて?チョット・・・ということも。

また、不敬罪?にはならないのでしょうか。

 

とても気になった「衝撃的発見」は・・・期待過多?だったかな~。

 

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ゴーギャン「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」

いろんな寓意が含まれているとは知りませんでした。