月別アーカイブ: 2018年6月
Origin
2018年6月15日 ブログ
「オリジン」(上)(下) ダン・ブラウン 越前敏弥 訳
「ダビンチ・コード」「インフェルノ」に引き続く、ラングドン教授の謎解き大冒険活劇です。
今回の舞台はスペイン。
・・・宗教象徴学者ラングドンは、スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館を訪れていた。元教え子のカーシュが、「われわれはどこから来たのか」「われわれはどこへ行くのか」という人類最大の謎を解き明かす衝撃的な映像を発表するというのだ。カーシュがスポットライトを浴びて登場した次の瞬間、彼は額を撃ち抜かれて絶命した。カーシュ暗殺は、宗教界によるものか?もしくは、スペイン王宮の差し金か?・・・(本書カバー)
宗教の根底をひっくり返すような衝撃的な内容とは?ドキドキしながら読み進めます。
AI・量子コンピュータ・スマホ・自動運転・フェイクニュース等々・・・前作までは登場していなかった、タイムリーな話題が満載の盛りだくさん。
決して空想未来小説ではない、ほぼ現実の世界に引き込まれていくのでした。
登場する、グッゲンハイム美術館、ガウディ設計のカサ・ミラ、サグラダ・ファミリア・・・スペイン各地の観光名所や宗教聖地をネットで確認しながら、読むのも現代風。
スペインでの「オリジン・ツーリズム」も楽しそう。
そして、映像化を意識しているのが分かり過ぎて?チョット・・・ということも。
また、不敬罪?にはならないのでしょうか。
とても気になった「衝撃的発見」は・・・期待過多?だったかな~。
ゴーギャン「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」
いろんな寓意が含まれているとは知りませんでした。
あなたは今、生きていますか?
2018年6月10日 ブログ
2018年6月9日の「致知メルマガ」
あなたは今、生きていますか?
そもそも人間というものは、情熱を失わない間だけが、真に生きていると言ってよいのです。
内面的情熱の枯渇した時は、すなわち生命の萎縮した時と言ってよいのです。
森信三(哲学者)
いつもは、サッ!と見て削除してしまうメルマガだが、今回は見入ってしまった。
生きている~のは当たり前だが、日々のんべんだらり・・・ということになっていないか?。
それぞれ、何らかの意味や理由、使命があって、この世に生きている。
それも人間として。
当たり前過ぎて、忘れてしまっている大事なことに気づかされました。
AIと・・・
2018年6月9日 ブログ
日経紙(2018年6月8日)19面 大機小機 「AIと政治家」
・・・「今後10~20年以内に労働人口の47%が、人工知能(AI)やロボットなどの機械に代替される可能性がある」~2013年、英オックスフォード大学の研究者が発表した論文は世界に衝撃を与えた。
(中略)
機械でできることは機械に任せ、人間は人間にしかできない付加価値の高い仕事を。そうした視点で、日本の政治の世界を眺めてみる。
霞が関の官僚に聞くと、最もAIでの代替がしやすい仕事は、政治家の国会答弁の想定問答づくりだという。過去の事例を調べ問題が起こらないような当たり障りのない答えを探す。徹夜作業も多い国会開会中の官僚の最大の仕事は、人間でなくてもできるのだ。
正確を期すAIならば、森友問題で批判を浴びた虚偽答弁や忖度も起こらないだろう。
答弁に立つ政治家はどうだろうか。いっそ政治家もAIロボットにしたらどうか。AI官僚が用意した答弁を正確に読み上げる。ロボットなら野党議員のヤジも気にならず、かっとして失言ということもないだろう。
では、AIに代替できない人間の政治家にしかできない仕事は何だろう。
一対一で何が飛び出すかわからず、政治家個人の信条やビジョンが問われる党首討論。これはロボットには荷が重いのではないか。
(中略)
今の日本に、AIでは対処できない政治の難題はあるだろうか。そのひとつは、前例のない規模に膨れあがった財政赤字の削減と、世界最速で進む高齢化と人口減少に対応した社会保障改革だ。国民に真実を説明し、粘り強く負担を求める説得をする。AIでは手に負えない仕事だ。
もうひとつは外交だ。予測不能な北朝鮮の金正恩委員長やトランプ米大統領の相手は、AIでというわけにはいかない。(後略)
アイロニーに満たされたコラム。
解決しなければならない課題が満載なのに・・・。
いっそのことAI化した方がいいのかも?(暫定的に)。
最近、読み終えた「AI vs 教科書が読めない子どもたち」「未来の年表」にも通じる内容でした。
未来の年表
2018年6月8日 ブログ
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること
~書店には少子高齢社会の問題点を論じた書物が数多く並ぶ。しかし、テーマを絞って人口減少社会の課題を論じるにとどまり、恐るべき日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かす書物はこれまでなかった。それを明確にしておかなければ、講ずべき適切な対策とは何なのかを判断できず、日本の行く末を変えることは叶わないはずなのに、である。
本書が、その画期的な役目を果たそう。具体的な構成として、まず第1部は「人口減少カレンダー」とし、2017年から約100年後の2115年まで、年代順に何が起こるかを示した。ひと口に「少子高齢化」と言っても、いつ、どのように進み、人口はどのように減っていくのか。それがもたらす未来に迫っていく。「来年のことを言うと鬼が笑う」という諺があるが、人口の将来推計、そしてそれに基づく諸現象の予測は、どこぞの ”未来予想” とは異なり、極端に外れることはない。~(本書カバー)
以前から新聞広告に載っていて、気にはなっていたが~大げさに書いてあるだけだろう~と思っていました。でも、手にしてみたら・・・。
とても具体的で衝撃的です。
どうするんだ日本!・・・と、常に思いながら読み進めることに。
外国人労働者や頼みの?AI・・・も、解決には結びつかない。
マサに「静かなる有事」が進行しています。
暗くなる第1部ですが、< 第2部 日本を救う10の処方箋~次世代のために、いま取り組むこと >で、多少ではあるが希望が見える。(気がした。)
また「戦略的に縮む」・・・は、自らにも通じるところがある。
~私事だが、中学・高校生の討論会に招かれて話したときの女子中学生のこんな言葉が忘れられない。
「大人たちは何かを私たちに隠していると思っていた。実際、いままで学校の先生から、本当のことを教えてもらっていなかった!」
若い世代になればなるほど、人口減少問題を「自分たちの問題」として捉え、強い関心を持っている。~
(P.13)
現役世代である ”大人” もそうありたい。
次世代のために。
愉楽にて再び
2018年6月6日 ブログ
日経紙連載の「愉楽にて」が楽しみ!。
特に直近のモノは、朝からこんな内容でいいのか?・・・。
朝イチで読んだら、仕事にならないじゃないか。(^_^;)
・・・と思っている方は、大勢いらっしゃるでしょう。
でも、楽しみだから。
一連の手順として~直ぐに読みたいのを一旦ガマン(?)し、取りあえず新聞1面の見出しとコラムから読む。
その後、裏っ返して文化面に目を通すがココでも、一息つけるつもりで「私の履歴書」へ。
今月連載の阿刀田高氏は、独特の文体でオモシロイです。(また、あらためて・・・)
そして、メインへ移り、先ず挿し絵を眺め、内容を想像し~読み始めるのでした。
あぁ~また、仕事にならない?。
教科書が読めない子どもたち
2018年6月3日 ブログ
「AI VS.教科書が読めない子どもたち」新井紀子
大規模な調査の結果わかった驚愕の実態
・・・日本の中高生の多くは、中学校の教科書の文章を正確に理解できない。
多くの仕事がAIに代替される将来、読解力のない人間は失業するしかない・・・。(本書カバー)
「ロボットは東大に入れるか」と名付けた人工知能プロジェクトをスタートさせた著者が述べる驚愕!の事実・・・。
本書帯にもある通り、人工知能「東ロボくん」は、予備校や教育出版社が主催する模試において、国公立大学や私立有名大学(学部学科によるが)への合格可能性が80%と判定されているようです。
・・・ただし、プロジェクト名にある東大への合格は無理!。
その理由は、本書の胆なので・・・。
それにしても、普通の大学(?)を卒業して就くであろう仕事に関しては、AIに取って代わられる可能性大!という未来がやって来る。
税務申告代行者・金融機関の融資担当、窓口業務・保険業者等々・・・ホワイトカラー(事務職)の半分が不要に・・・。
そして、現在の教育システムでは、AIに置き換えることの出来ない仕事を、出来る人間がいなくなる・・・という、恐ろしい未来が予想されるという。
中高生だけじゃなく、我々も「読解力」をつけなければ!。
水無月 朔日
2018年6月1日 ブログ
~ドラッカー365の金言~
6月1日 自らをマネジメントする
知識労働者は、自らのマネジメントに責任をもたねばならない。
知識労働者は、雇い主である組織より長生きする。労働寿命は五〇年におよぶ。しかし、組織の平均寿命は三〇年そこそこである。組織より長生きするがゆえに、知識労働者は仕事を変えることができなければならない。
すなわち、知識労働者は自らをマネジメントしなければならない。自らを最大の貢献を行なえる場所に位置づけ、自らを成長させなければならない。行うこと、行う方法、行うときを、いつ、いかに変えるかを知らなければならない。
自らをマネジメントするには、自らが何者であるか、自らの強みは何か、成果をあげるにはどう働くか、自らにとって価値のあることは何か、自らが得るべきところはどこかを知らなければならない。
自らをマネジメントするうえで最も重要な手法が、フィードバック分析である。何かをすることに決めたならば、何を期待するかを書きとめておく。九か月後、一年後に、その期待と実際の結果を照合する。
記事ネタが・・・と、苦しまぎれに開いたドラッカー本。(^_^;)
ドキッ!としました。
会社の寿命が30年程だと言い切っていることも衝撃的です。
知識労働者・・・と言えるかどうかは、ハナハダ、ココロモトナイガ・・・自らをマネジメントしなければならない。
分析します。