「日本史のツボ」本郷和人

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天皇・宗教・土地・軍事・地域・女性・経済~この7つの「ツボ」を切り口に日本史の流れが語られます。

歴史は暗記科目ではない?。

「王」としての天皇~の章では、日経連載「ワカタケル」と重ね合わせながら読んでいました。

・・・世界史的に見たとき、「王」には共通して担っていた役割があります。民から税を徴収し、大規模な治水事業を行うこと、法律を定めること、兵馬を率いて、戦争を指揮すること、神の言葉を民に伝え、神に五穀豊穣を祈ること、暦を定めること、宮廷において芸術や文化を育むこと・・・。(P.14)

歴史は時代ごとにぶつ切りには出来ない。

本書の「ツボ」を通じて、過去の出来事はそれぞれ有機的につながり、現代に至っていると感じる。

当たり前かもしれないが。

何かが欠ければ「現在」は無かったかも。

ちょうど、元号が変わろうとしている~歴史の大きな節目にいるタイミングで巡り合った本かもしれない。