「歴史の中の日本」司馬遼太郎

・・・司馬史観という言葉がある。歴史小説の世界に革命的な変化をもたらした著者が、圧倒的に読者をひきつけてやまないものは何か。それを人は司馬史観という。・・・(本書カバー)

書店で何気に手にした司馬遼太郎のエッセイ集です。

「平成」と「令和」の狭間に手にして読み終えたというのも~何かの巡り合わせかと。

以前読んだ「坂の上の雲」「梟の城」「花神」「燃えよ剣」「関ヶ原」「峠」「箱根の坂」「義経」(まだ、あったような気もするがタイトル忘れた (;”∀”)・・・)を思い出す。

著者の圧倒的な歴史知識と洞察力にグイグイと引き込まれていくのでした。

昭和30年代~40年代に書かれたものがほとんどだが、今読んでも全く遜色ありません。

もっとも歴史物だから変わりようがないのですが。

かえって、時代の変わり目~新時代にこそ、あらためて読むべきかと思います。

歴史とはあまり関係ないが、ある老記者を書いた「一人のいなか記者」・・・の中にあった「カエルも総理大臣もおなじですよ。大臣に会うばかりでは新聞はできない」・・・のくだりが、とても印象に残りました。