経営指針を作成し終えた時点(2010年の年末)でのパレットは、地域密着型ショッピングセンターとして、必要な店舗と機能は備わっていたと思います。(一応・・・)

 

年に2~3のテナント店舗の出退店はあるだろうが、これからも立地の優位性で5年間くらいは現状で行けるだろう・・・その間に、より具体的な将来構想を描こう・・・と考えていました。(非常に安易)

 

2011年3月、東日本大震災・・・日本全土が大きな衝撃に包まれている最中に、当パレットにも激震が走りました。
サブ・キーテナント的な存在で、当社の売上割合も大きい金融機関が、ほぼ同時に2行とも年内撤退するという通告が・・・。

 

経営指針内の数値や財務の目標値は、絵に描いた餅状態・・・完全に再構築する必要に迫られる。

 

今、思い返しても冷や汗を感じます。(^_^;)

・・・悩んでいてもしょうがないので、応急処置的対応に没頭しました。

関係者との打ち合わせや、さまざまな交渉に奔走・・・と同時に、地方零細ショッピングセンター運営企業の悲哀を強く強く感じることに。

 

有力テナントの減少と穴埋め的リーシングが続く、このショッピングセンターに未来はあるのか?将来構想は?このままでいいのか?。

出来たばかりの「経営理念」を携えて、走りながら考えた日々・・・。