ドラッカー365の金言~7月18日 「人口の変化」

人口の変化は信頼性の高いイノベーション機会である。

 

・・・産業外部変化のうち、人口数、年齢構成、進学率、雇用、所得など人口にかかわる変化ほど明らかなものはない。見誤りようがない。もたらすものの予測も容易である。リードタイムまで明らかである。

人口の変化そのものは予測が不可能かもしれない。しかしその変化が、現実に影響をもたらすにはリードタイムがある。予測が可能なリードタイムがある。

最も重要なものが年齢構成である。とくに最大の年齢集団のの変化、すなわち人口の重心の移動である。一九六〇年代のアメリカでは、一〇代が最大の年齢集団となった。そのため時代の空気そのものが変わった。もちろん一〇代は常に一〇代として行動する。したがって、一〇代が人口の重心でなくなった時代には、一〇代の行動は、もはや社会の空気や価値観とは関係のない一〇代の行動として受けとめられる。

統計は出発点にすぎない。現場に行き、見、聞く者にとってのみ、人口の変化は信頼性の高いイノベーションの機会となる。『イノベーションと起業家精神』・・・

 

今月10日に総務省が発表した住民基本台帳人口によると、2019年1月1日時点の日本人の人口は1億2477万6364人で、前年から43万3239人減ったようです。

金沢市人口が約46万5千人ですから、減少幅の大きさが分かります。

そして、生産年齢人口(15歳~64歳)は、61万3028人減少して7412万887人で人口全体に占める割合は59.5%・・・高齢化に拍車がかかっている。

前掲の「人口の変化」は、人口変化をイノベーション機会と捉え、前向きに事業改革に取り組むことを前提にしてあると思われるが・・・現在の日本の状況は、どう捉えればいいのだろう?。

 

市場としての価値は日本国内では乏しくなっている?。

ここで考えるイノベーションとは、外国人労働力を投入すること?AI化の推進?企業の国外脱出?。

 

何年も前から少子高齢化~はいわれているが、小手先ばかりで根本的にはほとんど対策がとられていないと思われます。

今回の参院選挙の争点にもあまりなっていないかも・・・。

 

~ACTION POINT~

人口にかかわる数字のうち、あなたの製品やサービスに

とくに関係の深いものは何でしょうか。

5年先、10年先の数字を見てください。どのような機会が見えてきますか。

 

アイロニー・・・咤激励か。