「爛(ただれ)」 徳田秋聲

昨年、訪れた徳田秋聲記念館で購入した一冊。

・・・明治末期。芸者上がりのお増と妻子ある男性との糜爛(びらん)した日々の生活を描く。・・・(本書帯)

同時購入の「仮装人物」は既読ですが、ドロドロ話が続くと気が滅入るので間を置いて読み出す。

「爛」・・・って凄いタイトル。

じくじく~ドロドロ~手を触れたいのに触れられない状況か。

お増すと浅井(旦那)の日常が描かれます。

現代なら、とても大変状況になっている(多分)のに、淡々と描かれている。

もっと喜怒哀楽が表現されてもいいのだが・・・。

その行間を色々と想像してくださいネ、ってことか。

 

しかし、この浅井にはどうも納得行きません。

好き勝手しているな~後々苦労するのは自分なのに。

当時は、こんな人物って普通だったのでしょうか?。

いろんな意味?で、いい時代だったかもしれないが。