「日本中世への招待」 呉座勇一

応仁の乱」「陰謀の日本中世史」に続く(多少~間空いたが)、著者の日本中世本です。

・・・戦乱が多発した中世においても。人々は24時間365日、戦っていたわけではない。合戦と合戦の間には、日々の営みがあった。日本人は誕生日をいつ頃から祝うようになったのか。中世人は正月をどのように過ごしていたのか。冠婚葬祭はどうやっていたのか。こういった素朴な疑問に答えてくれる本はなかなか見当たらない。無ければ、自分で書けば良い。こうして生まれたのが本書である。・・・「はじめに」

 

本書で扱う「中世」は、平安末期~戦国時代(源平合戦~南北朝内乱~信長・秀吉・家康辺り)の時代。

確かに合戦や知略謀略に明け暮れていたイメージですが・・・。

天正3年(1575年)という戦国真っ盛り?時期に、薩摩から京都・伊勢神宮・奈良などを回った薩摩島津家の「家久君上京日記」が面白い。

行く先々で宴会ばかりしています。(本書帯の通り。)

しかし、京都では連歌の会に参加していたり、信長の馬揃えを見物したりと、諜報活動は行っていたようですが・・・伊勢では、ものとり(泥棒)に遭ったりと、戦国大名の子弟らしからぬことも書いてある。

 

また、合戦や徳政一揆には見物衆が付きまとっていたらしい。

これは、火事場泥棒的に何らかのおこぼれに、あずかるのが目的だったようです。

何とも、人間らしい?というか~習慣も含めて、人のやること為すことは、ほとんど変わっていないのですね。

もっとも、変わった出来事だったから、記録に留められたのかもしれませんが。

 

小説や映像化された「中世」が身近に?感じられます。