地獄の教え十選~金戒寺光明寺「地獄極楽図屏風」

先週、連載が終わった日経朝刊「地獄の教え十選」の最後は、地獄と極楽を描く仏教的宇宙感でした。

旧盆の時期に相応しい・・・?。

 

記事によると、屏風の右下が現世で左下が地獄で上方に広がるのが極楽浄土で、その間には海が広がっています。

現世~地獄=極楽浄土は遥か遠くにあるように見えるが、それぞれに船が用意され、現世から、あるいは地獄から船で極楽浄土へ向かう衆生の姿が描かれている・・・。

 

極楽浄土から地獄や現世へ向かう~といった変則バージョンもあるのだろうか?と、しょうもないことを考えてしまった。(浄土へは行けないな・・・。)

 

・・・この宇宙全体が仏の慈悲に満ちた「救済の舞台」であることが、ここには示されているのである。人生には苦悩はつきものだ。その苦しみゆえに、罪を犯してしまうこともあるだろう。しかし、最後には人は必ず救われる。そう信じて、私たちは日々の生活を送りたい。・・・

 

生きること自体が、罪を生んでいる源。

そうしないと生きられない存在である~なんて、なかなか考えることなかったです。