12月10日 日経紙朝刊「メディチ家の至宝十選」(8)「象牙の塔」

・・・何かを入れる容器のはずだが、とても実用に耐えられるとは思えない繊細さである。(中略)イマジネーションのきわみと手工芸もきわみをアクロバティックに結合させた摩訶不思議な形状である。倒れそうなコインタワーに危なっかしくのる容器から鎖がたれさがる。なんじゃこりゃ!と目を見はらせるバカバカしさ。おもしろいと感じれば、眼福により寿命がのびる。だが見るだけにしておきたい。制作にたずさわろうものなら。文字どおり浮世離れした象牙の塔の住人になりかねない。・・・(1618年~31年 高さ51.5㌢ フィレンツェ 銀器博物館蔵)

 

象牙製だそうです~象牙の器ではなく、象牙の塔。

磁器やガラス~鉱物製だと、この妖艶さは感じないと思う。

非現実的アンバランスな美しさ・・・は感じないが、画像でも見るほどに容器に・・・「象牙の塔」に引き込まれていく感じが・・・。

もし、実物を目にする機会があれば~「象牙の塔」浮世離れした空間に迷い込む?。

ミステリーやオカルトの題材になるかも。