月別アーカイブ: 2021年1月
老人と海 其の二
2021年1月16日 ブログ
「老人と海」 ヘミングウェイ 高見浩 訳
・・・八十四日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海に出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが・・・。(本書カバー)
次回の読書会課題本・・・以前にも「老人と海」は、違う訳者(小川高義)のものを読んでいます。
開催が近づいてきたこともあり読み直しの必要もあったので~せっかくだから違う訳で読んでみる。
正直、違いがワカラナカッタ・・・(原作が同じだから当たり前・・・)。
先に読んだ方が、ドキドキしながら~だったので印象深いかなー。
今回のものは、巻末解説がより詳細だったかもしれない。
・・・人間ってやつ、負けるようにはできちゃいない・・・と書かれた本書帯が強烈なキャッチです。
除雪作業考
2021年1月15日 ブログ
大雪のピーク越えから数日経過~市内幹線道路は、概ね除雪されていますが住宅地の生活道路はまだまだこれから・・・。
当社前道路もガタガタぐちゃぐちゃ状態。
当社前だけなら除雪できるが、そこだけキレイにしても、その両サイドがぐちゃぐちゃでは意味が無い。
キレイな部分があれば、そこからの雪解けも早いかもしれないが~。
旧商業施設東口前道路は、大通りからの商品搬入経路は確保されていますが、それ以外はぐちゃぐちゃ状態です。
そして大通りの歩道も。
高齢化等で、人手に頼る除雪作業が出来ない世帯があります。
自宅の間口分だけでも・・・といっても不可能。
除雪費が潤沢ではない町会もあるでしょう。
行政がすべてやればいいのかもしれないが・・・幹線道路優先となり無尽蔵に除雪費を使うワケにはいかない。
生活道路に関しては、自助・共助で除雪作業を行うしかないのが現実です。
・・・と、ムタムタ言っていてもラチがあかない。
できることをやりましょうか。
指導大綱再び
2021年1月14日 ブログ
先日来の除雪ザンマイで、溜まった未読の新聞イッキ読み~。
・・・大戦末期の1945年6月8日。政府は御前会議を開いた。ドイツの降伏を受け、現実的な対応を求める時期にきていたのである。会議には、国力の現状や世界情勢を率直に示す資料も提出された。しかし新たにまとまった戦争指導大綱には、結局その気配もなかった。
「七生尽忠の信念を源力とし、地の利、人の和をもってあくまで戦争を完遂し・・・」。文書にはこんな言葉の羅列である。リアルな数字や予測を前にしながら、誰もが思考停止に陥ったのだ。あの戦争をめぐっては、こういう「空気」に支配されたような場面が少なくない。それはしかし、遠い昔の出来事と言い切れようか。・・・
1月10日付け日経春秋です。
この後に続くのは、「コロナに打ち勝った証しとして」この夏に通常開催する!と言われる東京オリンピック・パラリンピックの件。
コラムは大会開催に疑問を呈しています(日経の英断!?)。
確かに戦争と平和の祭典を同列で比較するべきではないが、76年前と状況は似ているのでは?。
各種世論調査では大会開催に否定的な意見が多いようです。(個人的にはコロナ禍以前から否定的でした!。)
民意が反映されていない・・・(というか、元々国民の祭典ではないからそうなのか)。
大会中止または再延期となったら~出場選手と関係者は悲しむだろうが、現状では開催しない方が賢明だし、ついでに真夏の開催も考え直した方がいい~とムタムタ思ふ。
奇想の系譜
2021年1月13日 ブログ
日経紙朝刊「私の履歴書」~年初から連載は、美術史家の辻惟雄氏です。
誰?~読み出すと「奇想の系譜」著者でした。
約2年前に東京都美術館で開催されていた「奇想の系譜展」を思い出す。
見学ついでに展示図録を購入していました。
幻想の博物誌・・・伊藤若冲
醒めたグロテスク・・・曽我蕭白
京のエンターテイナー・・・長沢芦雪
執念のドラマ・・・岩佐又兵衛
狩野派きっての知性派・・・狩野山雪
奇想の起爆剤・・・白隠慧鶴
江戸琳派の鬼才・・・鈴木其一
幕末浮世絵七変化・・・歌川国芳
江戸時代に描かれ色彩鮮やかで、グロテスク?アバンギャルド?な絵画の数々が楽しめます。
大人気の展示だったので、後にゆっくり見よう~と購入していたのがヨカッタ。
絵画は何にもワカラン・・・ですが、眺めているうちに好きになったり、興味が湧くこともあります。
そこから枝葉が伸びるように、関連する興味津々が拡がっていくのも楽しい。
新聞連載を読みながら、「奇想の系譜展」も思い出しています。
令和3年豪雪
2021年1月12日 ブログ
雪は峠を過ぎたようですね・・・^_^;。
金沢市消防出初式も中止になったし。
とにかく除雪に明け暮れた3連休~。
雪で動けなくなったクルマのレスキュー3回。
案内があったり誰が言い出したワケでもないが、町内一斉除雪作業デー的な光景があちらこちらで見られました。
午前中に、ほぼ除雪完了したので午後から会社へ行こうかな・・・と思っていたが~除雪の続きをしている・・・。
たしかに雪でテンテコマイしましたが、町内の結び付きや、クルマの救出等助け合いの光景があちらこちらで見られて、とてもステキだと思いました。
自助・共助・公助か・・・。
また、駐車場に積み上げられた雪山が溶けて来ると、いろんなゴミが姿を現すということも・・・。
雪はいろんなこと教えてくれます。
幕末気分
2021年1月11日 ブログ
「幕末気分」 野口武彦
・・・「幕末」は、テロや不況、災害に見舞われた幕府の末期である。歴史が激動する転換点に、江戸から長州征伐で出張した同心は大坂で遊興し、元農民の歩兵は吉原で暴れる。この危機感の欠如といい加減さは現代に酷似し、身近にすら感じられる。・・・(本書カバー)
歴史教科には載らない、旧幕府側の実態(?)を、江戸幕府の末期~明治初年辺りまで描く本書。
読みながら上記の通り!と思ふ。
日本人は、当時から行儀いい人ばかりではありません。
・・・今はみんな忘れているだろうが、神戸の地震当時、日本の総理大臣は社会党(!)だった。村山富市首相が現地視察にやってきたのはよいが、避難所の人々から無視されて、困惑しきった顔をしていた。誰一人これを吊るし上げる民衆はいなかった。そのかわりオバサンたちが「首相はいらん、水をくれ」といったテレビの一場面は千古不滅であろう。
村山首相が悪人なのではない。むしろ無類の善人だった。しかし選りに選ってこの時期にこういう人が内閣首班だった偶然には、何か歴史のいたずらのようなものが作用していたとしか思えない。首相はひどく孤独に見えた。これが始まりだった。それ以来、歴代首相に誰がなろうと、役と役者の寸法が合わないように感じられる。出来の悪いアテレコのように、シ―リアスな場面とセリフの口の動きがずれて、どうしようもなく漫画的に場違いな政局が普通になってしまった。・・・(はしがき)
10年前に発災した東日本大震災と伴う原発事故の際も、同様だったのでは・・・。
さらには、現在進行中のコロナ禍においても、首相側(政府・行政)と医療・経済活動の現場との乖離が混乱に拍車をかけているように見えます。
本書で描かれた徳川慶喜は「鳥羽伏見の戦い」の最中に、大坂城をこっそり抜けて大坂湾上の開陽丸で江戸に戻った~この幕府指揮官の責任放棄ともとれる行動は、大混乱下では何でもありなのか?と思ってしまう(事実は諸説あるようだが~)。
まさか、現代でも起こりうること?は、無いとは思うが(思いたい)・・・いつの時代も予想もつかないことは起こるのだなぁ。
時代の大変換点~世間が混乱するから時代が変わるのか、時代が変わるから世間が混乱するのか?。
現在もそうなっています。
三連休
2021年1月9日 ブログ
昨日来の久しぶりの降雪にアタフタ・・・暖冬に緩んだ身体に喝ッ!。
世間一般は、本日(1月9日(土))から11日(成人の日)まで3連休のようだが・・・緊急事態宣言の首都圏発令の余波は、全国に拡がっています。
政策的に連休を増やして来たことが、コロナ禍の中で吉とでるか否か。
エッセンシャルワーカーと呼ばれるようになった、医療機関、インフラ関係、生活必需品販売関係~に従事する方々は、コロナ禍以前もカレンダー通りに休日をとることは難しかったし、リモートワークも難しい。
不要不急の外出は控えて・・・加えて夜は8時以降も。
飲食店も午後8時までの時短営業・・・って営業するな!と言われているのに等しい。
当地は宣言の外だが、何となく気が引けます。
宣言下で無くても、控えた方がいいと思えばそうしますけど・・・。
真冬並みに景況感もマスマス冷え込むな・・・。
ネントー挨拶
2021年1月7日 ブログ
2年前から社内で新年コメントをすることが無くなっています。
新聞等では各企業代表者の年頭挨拶が報じられていますねー(リモートとか)。
何を言えばいいかなー、と捻らなくても良いのだけれど、遅ればせながらチョッとだけ~。
・・・コロナ禍の中でも予定通りの業績を上げていられるのは、以前の社内大改革の結果です。
その際には、大幅な売上減とそれに伴う事業再構築がありました。
大きな痛みを伴った改革の礎あってこその現在です。
これからも時流と将来を見据えて、適宜アップデートしながら、経営理念の「住みたくなる地域づくりに貢献する商業施設」を創って行きたいと思います。・・・
誰かが聞いているということでは無いので、自らに言い聞かせているのでした。
雉の香炉
2021年1月6日 ブログ
日経紙1月3日の文化面 「うたごころは科学する」 坂井修一 にて、石川県立美術館・常設展示の素晴らしさについて書かれていました。
コラムにもあるように、企画展でもないと美術館へは行くことがなかなかありません(特に地元住民は・・・)。
「雉の香炉」野々村仁清作
・・・金沢の雉の香炉が優れているのは、そこに人間が投影されるからではない。飛び立とうとして前方を見つめる雄雉の美しさと厳しさ、自然のもつ静と動がみごとに封印されているからだ。首筋から尾の先まで、美しい緊張がみなぎっている。この緊張は、雉だからというものではなく、人間だからというものでもない。もっと大きなものに由来すると思われる。・・・
かなり前に県立美術館で、北斎の企画展があった際に見た記憶がある「雉の香炉」。
常設展は、確かに空いていたかも・・・。
他所へ持って行けば、これだけで企画展にもなり得る作品です。
そんな名品(国宝)とゆっくり触れ合えることができるという恵まれた場所。
香炉の作者が見つめた「もっと大きなもの」を、雉香炉を通じて見ることができるか否か?。
年の初めに緊張感。
JR上野駅公園口
2021年1月4日 ブログ
「JR上野駅公園口」 柳美里
・・・一九三三年、私は「天皇」と同じ日に生れた。東京オリンピックの前年、男は出稼ぎのために上野駅に降り立った。そして男は彷徨い続ける、生者と死者が共存するこの国を。
高度経済成長期の中、その象徴ともいえる「上野」を舞台に、福島県相馬郡(現・南相馬市)出身の一人の男の生涯を通じて描かれる死者への祈り、そして日本の光と闇・・・。(本書カバー)
全米図書館賞(翻訳文学部門)!と、報道で知っていたので手にしました。
でなければ、読むことは無かったと思います。
予備知識ゼロで読み出す・・・感想がとても難しい作品。
賛否両論あるでしょう。
コロナ禍以前、上京のおりには、よく立ち寄った上野の博物館~美術館、その辺りの光景が描かれています。
日の当たる面しか見ていなかったのか?、大多数の国民はそうだと思うが。
年末年始時期に読むにはハードルが高い~というか、人々を分断するトレンチ(水壕)が広く深すぎた。
近い将来、上野駅に降り立つことがあれば・・・本書のことを思い出すのだろうなー。
その時は、どういう光景を見るのだろう。
福袋雑感
2021年1月3日 ブログ
新年の商戦を見ていると~昨年末から「福袋」を販売しているお店が多いようです。
初売りに人々が集中することを避けるため~という大義名分。
そこそこに売れているようですが、結局は売る側も買う側も、「福袋」とは縁起物でも何でもなく、純粋な販売促進手段!という、これまでの暗黙既成事実を素直にお互い認めてしまった~ということかと思います。
これを機に、来年以降(もしかしたら年内)は「福袋」の存在意義が加速度的に崩れて、販売数も同様に減少していくような気がします。(想像)
以前から購入していないし、時代遅れの販促ツールだと思っていたので、ヤッパリネーの感想。
「福袋」に、いい思い出が無い昭和世代のヒガミ根性・・・。