「三つ編み」 レティシア・コロンバニ 齋藤嘉津子訳

・・・インド。不可触民(ダリット)のスミタは、娘を学校に通わせ、悲惨な生活から抜け出せるよう力を尽くしたが、その願いは断ち切られる。

イタリア。家族経営の毛髪加工会社で働くジュリアは父の事故を機に、倒産寸前の会社をまかされる。お金持ちとの望まぬ結婚が解決策だと母は言うが・・・。

カナダ。シングルマザーの弁護士サラは女性初のトップの座を目前にして、癌の告知を受ける。それを知った同僚たちの態度は様変わりし・・・。(本書カバー)

 

次回、読書会課題本。

冒頭のインドでのスミタの境遇と環境に絶句。

いまだにカースト制度(その外)が、社会の基本になっている場所があるという現実。

インドのような膨大な人口を抱えた国では、必要悪なのかもしれないが・・・かなり衝撃的です。

その後、イタリア・ジュリア~カナダ・サラ~と交互に人物と場所が変わり物語が進むのだが、できればスミタの物語は飛ばしてしまいたい。

・・・なんとか?読み進めて行くと、遥か遠く離れた場所の物語が、髪を三つ編みするように、やがて一つにつながっていくのでした。

女性は強い!フェミニズム万歳!。

 

でも~登場する、それぞれのヒロインを支える(支えた)男性あってのストーリーだと思う。

そして、自らが使命感をもって支える人の存在も。

誰しも一人では、決して強くなれない!。

 

インド・・・難しい国(文化・習慣)だな。(実はコレが一番の感想でした。)