日経紙連載「日本史のネコ」十選(8)

蔵三「牡丹猫図」

・・・牡丹の花咲く下で、何かの気配に動きを止め、見上げた一瞬であろうか。視線の先には蝶がのどかに舞う。(中略)牡丹・蝶・猫という組み合わせは、中国の吉祥図様に由来する。猫は耄(ぼう)=70歳、蝶は耋(てつ)=80歳と音が通じ(中国語で)、長寿を願うもので、牡丹は富貴の象徴である。・・・

 

おめでたいネコ図。

毛のフワフワ質感も感じられます。

 

また「牡丹花下睡猫児」という禅公案にも通じているという。

寝ている子猫に近づこうとしたら逃げてしまった~猫は寝ていたのか?起きていたのか?。

寝ているように見えても、猫の心は蝶をみていた・・・達人の極意。

有名な「眠り猫」もこのモチーフだそうです。

 

こんな含意があるとは・・・フワフワ・モフモフしか見ていないことがハズカシイ。