日経紙連載「境界のクリーチャー十選」(5)

ワシの精霊

・・・鳥と人の属性を併せ持った鳥人は、重力に抗って空を飛ぶことができる、憧れの存在である。頭が人で体が鳥、翼の生えた人間、あるいは嘴・鉤爪・羽根など部分的には鳥だが体形が人間といった描かれ方が多い。それに対してこの鳥人は、向かって左側が鳥で右側が人間という、珍しい左右非対称の構造になっている。・・・

 

死者の霊魂が動物や植物として生まれ変わると信じる、マレーシアの先住民族が祖先を祀る儀礼で使う「ワシの精霊」像だそうです。

非対称・・・人と他の動物が融合して一体化するのではなく、境目がわかりやすい?マサに境界のクリーチャー。

できる限り祖霊の面影を残したかったのかもしれない。

そもそもクリーチャーなんて見方をしたらイケナイ存在です。

それにしてもシュール。