日経紙連載「境界のクリーチャー十選」(8)

ナヴァグンジャラ

・・・人類史的に見ると、人魚のように「あり得る」要素と「あり得ない」要素の組み合わせが比較的単純な合成獣の方が、広く、長く伝わってきた。認知人類学ではこれをMCI(Minimal counterーintuitiveness=最小反直観性)なぞと呼ぶらしい。人間が神、精霊、妖怪といった超常的な存在の姿を伝えようとするとき、脳にデフォルト(初期設定~白紙状態)で配線されている直感的な自然理解の前提の上に、反直感的で想像力を刺激する突出した特徴がほどよくのっている表象の方が、伝播力があり、生き残るのだという。・・・

 

ナヴァグンジャラってナンジャラ?。

鶏の頭、クジャクの首、ライオンの胴、雄牛のこぶ、象・虎・鹿の脚、人間の手、蛇の尾~9種類(ナヴァ)生物の属性(グン)の合成(ジャラ)だそうです。

聖獣・猛獣・邪悪な存在?の突拍子もない組み合わせ。

これはインドの不思議な獣だが、日本にも鵺(ぬえ)なる存在がありますが、コチラは怪しいバケモノ扱い。

ナヴァグンジャラは、分類不能で人の理解を超えた存在であり、ヴィシュヌ神の化身ということのようです。

 

神(のような存在)を形にしようとすると、人知を超えた存在になるのかな。

人が想像できるの神(のような存在)の姿は~存在しないということか?。

神=無?  ナンジャコリャ。