月別アーカイブ: 2022年2月
「やりがい搾取」の農業論
2022年2月12日 ブログ
「やりがい搾取」の農業論 野口憲一
民族学者兼現役レンコン農家の著者が日本農業の成長戦略を語ります。
タイトルからして「やりがい搾取」~挑発的。
本書帯の「ずっと豊作貧乏」「キレイゴトの有機農業」「スマートじゃないスマート農業」といった刺激的な言葉が目を引きます。
帯裏面にも~防共政策としての農地改革が生んだ「共産主義的価値観」/技術力のない農家ほど「政治」に走りやすい/反体制運動としての有機農業・・・とあり、本書中で詳細が語られる。(農協批判か?・・・)
・・・仮に雇用労働者ではなく事業主であったとしても、働くことが楽しいのは「自由意志が存在している時」です。労働に限らず、どんなに楽しい趣味でも、強制されたり、生活のために何が何でもやらなければならなくなったりすると、楽しくなくなってしまう。・・・(P.97)
上記の「仕事」と「労働」についての考え方に共感です。
愛情をこめた「仕事」の結果として収穫された作物と、苦役としての「労働」の結果として収穫された作物の評価(価格)が変わらなかったら・・・著者の言う「やりがい搾取」に通じる。
最近、話題になる「植物工場」や「スマート農業」についても、栽培作物への惜しみない、湧き出る「愛情」(ソフト)が足りないと、どれだけ栽培環境(ハード)を整えても良い作物、高価格で取引される作物はできないと断言。
・・・確かに納得できる。
先ずは「愛情」ありき~それに技術・環境整備が伴っての「良い作物」。
農業は「きれいな部分」だけではない(当たり前)、泥まみれにもなる。
「やる気」ではない~「愛情」があれば・・・なんでもそうだなぁ。
獄激辛ヤキソバ
2022年2月11日 ブログ
某○ヤングの獄激辛ヤキソバを自宅食品ストックで発見。
かなり以前に買って放置状態でした。
賞味期限が先月で切れているな・・・。
処分するにはもったいないので食べてみます。(多分大丈夫!)
湯切りをして添付ソースをかけて一口食べてみたところ・・・本当に獄激辛でした・・・。
しばらく口腔内は麻痺、リアル汗。
尋常じゃない辛さで食べられないため、処分しようかと思ったが、ヤキソバをザルに移し水洗いした後、キャベツとウスターソースを足してフライパンで炒め直すことにしました。
その結果、ほんのりと辛さが残る程よい感じに・・・。
最初からこれでヨカッタのです。
無理して食べると間違いなく身体に良くないと思う。
メーカーの商品開発も命がけ?だったのでは。
「獄激辛ヤキソバ」~ネタとしてはオイシイのかもしれないが、そのまま食べるのは年齢関係無く止めた方がいいです。
気分は若い?が無理は禁物・・・そもそもなんで買ってあったのだろう?。
・・・ショーモナイ内容でした。(^_^;)
大人のいじめ
2022年2月9日 ブログ
「大人のいじめ」 板倉昇平
・・・「大人のいじめ」が、いま増加している。
いじめというと、主に学校を舞台に、加害者も被害者も子どもというケースを思い浮かべるのが一般的だろう。
一方で、大人のいじめという言葉からは、どんなものをイメージされるだろうか。田舎のムラ社会、親戚付き合い、PTA・・・。SNS上で巻き起こる、有名人に対するバッシングを想像する人もいるかもしれない。大人のあいだでも、様々な空間や組織で、いじめが起きている。
本書では、その「大人のいじめ」の中でも、「職場のいじめ」に焦点を当てていきたい。・・・(はじめに)
労働問題に取り組むNPO法人「POSSE」を設立に携わった著者が、同法人に寄せられた「職場のいじめ」案件を紹介して、その解決への道筋を示します。
中には、ホントかな?と思える内容もあり、そんな事例が続いたのでやや食傷気味に・・・とはいえ、事実だから「ブラック企業」としてメディアに取り上げられたり、社会問題化したのでしょう。
職場環境悪化が原因で、いろんなハラスメントが起きる。
その職場環境悪化の原因は企業にある・・・ような書き方が目立ちますね。
企業側(一応)の立場としては、一方的に決めつけなくても~聞く耳は持っているから!と言いたくなりました。
企業規模にもよるかもしれないが、いろいろと対策はとれるかと(多分・・・)。
また、以前は言葉すら知らなかった「発達障害」が、いじめ原因にもなっているようです。
複雑化した現代社会で、何処ででも発生し得る、ストレスはけ口としてのいじめ・・・。
そして、当事者間の認識ズレもあり、コミュニケーションとハラスメント(いじめ)の境界が分かりづらくなっている。
なんとも嫌なことながら、いろいろ思い返してみると~アレはそうだったのか?ということもアリやナシや・・・。
読後のモヤモヤが続く。
固定観念を捨てる
2022年2月8日 ブログ
「易経」一日一言~2月8日 固定観念を捨てる
剛柔(ごうじゅう)相易(あいか)わり、典要となすべからず、ただ変の適(ゆ)くところのままなり。(繫辞下伝)
・・・「剛柔」は陰陽。「典要」は常なる約束事、常の規則。陰陽は常一定ではなく、時に転化するにものである。ある時は良いとされるものが、ある時は悪いとされる。だから物事の変化動向を正しく見極めるには、まず一度、良し悪しの固定観念を捨てて、混沌とした変化をそのまま見つめることが大切なのである。・・・
~とはいうものの、固定観念を捨てるのは、なかなか難しい。
頭の中も、加齢~経年劣化とともに思考が固定化しつつあります。
常に情報入れて、ヴァージョンアップしていなければ。
・・・と自分に言い聞かせています。(;^_^A
ブルシット・ジョブ
2022年2月6日 ブログ
「ブルシット・ジョブ」という言葉があるそうです。
・・・被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用の形態である。
とはいえ、その雇用条件の一環として、本人は、そうではないと取り繕わなければならないように感じている。・・・(ウィキペディア)
要は、クソどうでもいい仕事~らしい。
そんな仕事って具体的にはなんだろうか?。
ウィキペディアには、「ブルシット・ジョブ」の種類として、①取り巻き ②脅し屋 ③尻ぬぐい ④書類穴埋人 ⑤タスクマスターが載っていました。
それぞれに具体的職種?もあったが「クソどうでもいい仕事」なのかは、判断出来ません。
言葉だけが一人歩きして、都合よく解釈される危うさも感じました。
無駄な「仕事」はないと思っています。
もし~やっていることが「ブルシット・ジョブ」ではないか?思えたら、それは本来の「仕事」ではなく、違うことをやって「仕事」しているフリをしているだけなのでは?。
ムタムタ考・・・です。
あやうく一生懸命生きるところだった
2022年2月5日 ブログ
「あやうく一生懸命生きるところだった」 ハ・ワン=文・イラスト 岡崎暢子=訳
・・・あと10分我慢して登れば山頂だと言われて ひぃひぃ登ったのに 10分たっても頂上は現れなかった。 もう少しだよ、本当にここからあと10分だから~。
その言葉にダマされながら 40年も山を登り続けてきた。 ここまで登ってきたついでに もう少し登ってみることもできる。
必死に登り続ければ 何か見えてくるかもしれない。 でも、もう疲れた。 気力も体力も底をついた。
チクショウ、もう限界だ。・・・(本書カバー)
1ウォンでも多く稼ぎたいと、会社勤めとイラストレーターのダブルワークに奔走していたが、「こんなに一生懸命生きているのに、自分の人生はなんでこうも冴えないんだ」とやりきれない気持ちが限界に達し、40歳を目前にノープランのまま会社を辞めフリーのイラストレーターとなった作者だが、仕事のオファーは無く、さらには絵を描くこと自体それほど好きでもない決定的な事実に気づく・・・と、目も当てられない状態。
しかし、韓国の過酷な競争社会で、作者は3浪したとはいえ、曲がりなりにも有名美大を卒業しているので有能な人物かと思います。
でも現実は厳しかった・・・。
マイナス自己啓発本?~読み手の年齢・環境によって捉え方がかなり変わってくると思います。
とても読みやすいが~誰にでも薦められない気がする。
この手の本が求められる社会は、成熟~衰退移行社会、超格差社会・・・いずれにしても、将来に希望が持てる社会ではない気がしました。
徴兵制度で2年間兵役に就いた・・・と作者は語るが、この2年間については皆目記述がありません。
書きたくないのか?書くほどではないのか?ここで擦り減ってしまったのか・・・。
詳細プロフィール不詳の作者は、ヒョッとしたら韓○政府が世論懐柔のために仕立てたエージェントなのかも?~と深読みしてみる。
イイキブン~だった
2022年2月3日 ブログ
セブン、そごう・西武売却へ~
セブン&アイ・ホールディングスが、傘下の百貨店事業会社、そごう・西武を売却する方向で最終調整に入った。複数の投資ファンドや事業会社が候補になる見通し。不振が続いていた百貨店事業を切り離し、海外を中心に成長を見込むコンビニ事業に経営資源を集中する。(2月1日 日経紙一面)
豊かな生活の代名詞でもあった「憧れの百貨店」がバラバラになっていく・・・。
昭和~平成初期を引きずって?いる身としては、この手の報道を見るのはツライです。
どこかに売られた「百貨店」だった存在はどうなってしまうのか~さらにバラバラにされるかもしれない。
豊かな生活のための「百貨店」が、投資(機)のための存在に。
そこまで、お荷物だったこともショックです。
もう国内は市場として見ていないことも・・・。
セブン・イレブン~いい気分♪~は、遠くへ行ってしまったなぁ。
「海の民」の日本神話
2022年2月2日 ブログ
「海の民」の日本神話 古代ヤポネシア表通りをゆく 三浦佑之
・・・たとえば太平洋を地図の絵図面の中央にすえてみよう。そうすれば、大陸は図面の両わきにすさってしまい、まんなかに広々とした青一色に塗られた忘れられた島々の部分があらわれてくる。(略)よく目をこらして見ると、けしつぶほどの小さな島々が、孤独をまぎらそうとより添うように、いくつかのグループをつくってかたまり合っているのを見つけることができるはずだ。それらは、ポリネシアやメラネシア、インドネシアそしてミクロネシアなどと呼ばれているのを私たちは知っている。そしてこの絵図面の中では日本が、さきの地図の中とは、少しようすが変わって見えるのがおもしろい。それはもう大陸にしがみつこうとしているすがたではなく、太平洋の中でゆったりと手足をのばしているもうひとつの日本の姿といっていい。ヤポネシアと名づけられなかったのがふしぎなくらい、南太平洋のほかの島嶼群と似通った状態をそこに広げているところの島々のグループだ。・・・(序説~)
本書帯にある「逆さ日本地図(環日本海・東アジア諸国図)」からも、樺太を含む日本列島~南西諸島~沖縄と現在のロシア・中国・韓国・北朝鮮・台湾・フィリピンは、日本海~東シナ海でつながっているように見えます。
航海術が危なげな古代においても各地との往来は頻繁あった。
古代出雲~但馬・丹後・丹波~若狭・敦賀~越前・越中・能登の海岸沿いのつながりから、内陸部~信州(諏訪)へと至る歴史経路(古事記・日本書記・万葉集等に基づく)に興味津々です。(津々~も全国、津々浦々~にあるように港や船での移動拠点に関係するようですし。)
石川県内の河北潟・邑知潟~は古代の交通要所で、気多大社・福浦~珠洲~真脇~と能登半島を中心に北陸(古志)は文明交流拠点であり先進地だったのですね。
また、昨年11月に訪れた気比神宮・出石神社にも触れられていて、由来や往時に思いをはせるのでした。
文献史料に基づく著者の主観メインかと思われますが、とても興味深い考察です。
歴史ロマン~また神社巡りしたくなりました。
如月 朔日 ヘッドセット
2022年2月1日 ブログ
「まん延防止等重点措置」適用に伴い、会合~会議が延期・中止、またはWEB化されています。
これまでもWEBミーティングは行っていますが、PC性能のためか?音声が聞き取りにくいことがありました。
今後さらに回数が増えるなーということで、ヘッドセット購入。
装着してみたら・・・映画に登場するような「オペレーションルームの人」をイメージしていたが、単なるウレシガリおじさんでした。(^_^;)
一応、テストではマイク・イヤホン共に良好なり。
本日の午後からWEB打ち合わせで初使用です。(^^)/