「撤退論」歴史のパラダイム転換にむけて 内田樹 編

・・・少子化・人口減、気候変動、パンデミック・・・・。国力が衰微し、手持ちの国民資源が目減りしてきている現在において「撤退」は喫緊の論件。にもかかわらず、多くの人々はこれを論じることを忌避している。名著『失敗の本質』で言われた、適切に撤退することができずに被害を拡大させた旧・日本陸軍と同じ轍をまた踏むことになるのか?。「子どもが生まれず老人ばかりの国」において、人々がそれなりに豊かで幸福に暮らせるためにどういう制度を設計すべきか、「撤退する日本はどうあるべきか」。・・・(本書カバー)

 

編者からの「撤退」についての呼びかけに、各方面で活躍中の識者が寄稿したのが本書です。

内田樹シンパ?な方々なのでしょうか。

「現代日本」が置かれている位置・環境を冷静に見つめると、導き出されるその将来像は・・・。(>_<)

 

「撤退」~マイナス感が強いが、今までの失敗を認め、リセットし他の方向を目指すための起点になる。

出来ればしたくなかったが・・・自らを振り返ってみると「撤退」経験がタクサン!。

でも~「撤退」するのも勇気と決断力が必要なのです。(加えて、いろんな痛みも~経験上)

 

個人的「撤退」と、本書で語られる「撤退論」はレベル違い過ぎですが、適切な時期に適切なリーダーが、適切な判断をすることが求められる。

「適切」・・・は、誰にとってそうなのか?が、難しいのです。