サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う 鈴木智彦

・・・アワビ、ウナギ、ウニ、サケ、ナマコ・・・・「高級魚(サカナ)を食べると暴力団(ヤクザ)が儲かる」という食品業界最大のタブーを暴く。・・・(本書カバー)

 

これらの高級魚(サカナ)に、これから解禁を迎えるカニも加わります。

本書を読んでから~カニを見る目が、アワビやウナギを見る目が変わる?。

漁港で直接取引されるであろう、タマタマ網にかかった?サカナも同じか。

水産庁・海上保安庁は密漁や外国漁船対策に非常に、とても、大変苦労していることも・・・。

 

・・・密漁はなにも暴力団だけが悪人というわけではない。その手先となる漁師がいて、そうと分かって仕入れる水産業者との共生関係が構築されている。それらがリンクし合い、魑魅魍魎が跋扈し、毎日、闇夜の中で密漁は繰り返される。慾に目がくらんだ漁業協同組合関係者、漁獲制限を守らない漁師、チームを組んで夜の海に潜る密猟者、元締めとなる暴力団・・・いまの日本でこれほど犯罪がのさばっている業界も珍しいだろう。・・・(P.14)

ここまで言い切っている著者が、闇夜の海に沈む(!)ことはないのでしょうか?。

 

近年、話題になった水産品の産地偽装~漁港ぐるみの不正流通問題は、大きな闇の一端かもしれない。

サカナを喜んで食べる我々も闇落ちしている・・・。