日経紙連載「空想の絵画」十選(8) オディロン・ルドン「キャリバンの眠り」

・・・およそ不気味さにおいて、ルドンを凌ぐ画家はそういないだろう。決して残酷な場面をグロテスクに描くわけではない。画家の絵の持つ怖さは、全く異質なものだ。「幻想の画家」と称されるだけあって、この世にないものが、登場する。人面蜘蛛、宙に下げられた頭、目玉の気球、等々。・・・

 

ルドン?・・・名前を聞いてもピンとこなかったが、ウィキペディア検索でキュクロプスの画家だと知りました。((+_+))

怖い絵」で、その絵を知り、その不気味さにおののいたことを思い出す・・・。

 

元の姿はキュクロプスのそれだったのかもしれないが、魔力(権力)を奪われ小鬼となってしまったキャリバン。

樹の根元で寝るキャリバンの姿からは、どことなく悲哀が感じられます。

検索で知ったに過ぎないが、戯曲「テンペスト」に登場する悲劇の怪物がキャリバン。

記事にもあるが、同時に安らぎも感じられる。

画題の意味や描かれた背景は、知れば知るほど深淵に入りこみます。