日経紙連載「レッドオーシャンの名画」十選(2)

フランス・ファン・ミーリス「医師の訪問」(1667年)

・・・17世紀オランダの美術市場は、競争相手、競合作品であふれていた。そんな中、人気画家をトレンド・セッターと見定め、生き残りをはかる画家が出ても不思議はない。匿名の人々の日常を描いた風俗画の領域ではフランス・ファン・ミーリスが目指すべき手本となった。・・・

 

トレンド・セッター ⇒ 流行に敏感で、いち早く流行を先取りすること。

この画家は細密な画風、華のある画様が特徴だそうです。

そして富裕なパトロン、貴顕(身分が高く名声もある)コレクターが垂涎の的にしていたという・・・だから、高価で取引され、それがエスカレートしていく。

この様式、主題、画風を真似る画家も現れることで、さらに本家画家の評価が上がり、同時に価格も上がる~のくり返しだったと思われます。

レッドオーシャンで浮かび上がるには、唯一無二を目指すことが大事なんですねぇ。

唯一無二~でも自己満足じゃダメなんだなー。