日経紙連載「レッドオーシャンの名画」十選(9)

アードリアーン・ファン・デル・ウェルフ 「自画像」(1697年)

・・・ファン・デル・ウェルフは、最富裕層の需要に応え、聖書や神話の世界を描いた。コジモ3世の「画家の自画像ギャラリー」に入った「自画像」では、ビロードのマントの肩を古代風メダルで留め、手で神話画を支える姿で登場する。良好な注文を順調に呼び込み、冷え込み始めた17世紀末の市場の勝ち組になりおおせた画家の、強烈な自負を感じさせる作品である。・・・

 

自他共に認める「勝ち組」画家だそうです。

レッドオーシャン渦中でも独壇場をキープ。

市場を「勝ち組」「負け組」と単純に分けるものではないと思うが、絵画技量も経営手腕も優秀だったのでしょう。

切磋琢磨で技術レベルが上がる。

一方で競争を嫌い、競争をしない世界(ブルーオーシャン)を目指す層も存在したと思う。

ここでも高レベル&経営手腕は求められるでしょうけど。